民族が強調されることで、国家が弱小化され
投稿者: assaraamaaleicomnjp 投稿日時: 2004/06/18 00:00 投稿番号: [43989 / 118550]
前に書いた、加藤九祚氏の岩波新書の「中央アジア歴史群像」と言う本にこういうこと(引用部分)が書いてあった。
これは中央アジアの5国についての記述であるが、イラクなどの、多くの中東の国々と共通する問題を含んでいると思いました。
特に民族問題は、今までさんざん言われてきたように、「以前は存在さえしなかった」ことが、何らかの大国の思惑によって意図的に強調され、分断されていくことで、弱小化されていく。
また、地域的な地下資源によって、彼ら自身が好むと好まざるとに関わらず、その経済的な利害関係により、彼らは世界中の関心を買うことになってしまった。
そしてこの記述が今から10年も前に書かれていたことが、これら中東の国の将来をも預言させるものとなっているような気がすることが悲しい・・・。
<以下引用>
*********************
もともと中央アジアには、エトノスないしはエスニック集団はあっても「民族」はなかったと言える。大小多くのエトノスは各地でパッチワークのように混在していた。
<中略>
しかしひとたび国境が画定されると、それはそれなりの役割を果たした過去七十年間に各共和国間の相違は強調され、反対に各共和国内部の部族間の特徴は次第に弱められ、それまでほとんど無かったと言得る「ウズベク民族」「タジク民族」「キルギス民族」などの観念が形成され、パスポートが発行されたのである。共和国ごとの歴史書も多数刊行された。そしてゴルバチョフ治下のペレストロイカの時と1992年頃に、一時、「トルキスタン」統一国家の必要性が口に上ったが、今では五カ国はそれぞれ独立国としての道を歩みはじめている。先のことはわからないが、しばらくはこの方向は変わらないだろう。
<中略>
中央アジアは今や世界の注目を集めている。中国、韓国、モンゴル、インド、パキスタン、イラン、トルコ、アフガニスタンは積極的に経済(または政治的)関係の強化に乗りだし、欧米や日本も関心を強めている。ロシアを始めとする独立国家共同体はもちろんである。中央アジアは、単に綿花だけでなく、石油、天然ガス、金その他鉱物資源の宝庫である。最近中央アジアから、東は中国経由で日本、西はヨーロッパへ通じるパイプラインの構想も進んでいると聞く。はるかな昔からシルクロードの十字路であった中央アジアの住民は、彼らが未だ経験したことの無い新生の道を歩みはじめているのである。
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最後にこの本に書かれていた、中央アジアのことわざから、
「名誉を保つためには、いのちも、人生のすべても惜しむな」
これは中央アジアの5国についての記述であるが、イラクなどの、多くの中東の国々と共通する問題を含んでいると思いました。
特に民族問題は、今までさんざん言われてきたように、「以前は存在さえしなかった」ことが、何らかの大国の思惑によって意図的に強調され、分断されていくことで、弱小化されていく。
また、地域的な地下資源によって、彼ら自身が好むと好まざるとに関わらず、その経済的な利害関係により、彼らは世界中の関心を買うことになってしまった。
そしてこの記述が今から10年も前に書かれていたことが、これら中東の国の将来をも預言させるものとなっているような気がすることが悲しい・・・。
<以下引用>
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もともと中央アジアには、エトノスないしはエスニック集団はあっても「民族」はなかったと言える。大小多くのエトノスは各地でパッチワークのように混在していた。
<中略>
しかしひとたび国境が画定されると、それはそれなりの役割を果たした過去七十年間に各共和国間の相違は強調され、反対に各共和国内部の部族間の特徴は次第に弱められ、それまでほとんど無かったと言得る「ウズベク民族」「タジク民族」「キルギス民族」などの観念が形成され、パスポートが発行されたのである。共和国ごとの歴史書も多数刊行された。そしてゴルバチョフ治下のペレストロイカの時と1992年頃に、一時、「トルキスタン」統一国家の必要性が口に上ったが、今では五カ国はそれぞれ独立国としての道を歩みはじめている。先のことはわからないが、しばらくはこの方向は変わらないだろう。
<中略>
中央アジアは今や世界の注目を集めている。中国、韓国、モンゴル、インド、パキスタン、イラン、トルコ、アフガニスタンは積極的に経済(または政治的)関係の強化に乗りだし、欧米や日本も関心を強めている。ロシアを始めとする独立国家共同体はもちろんである。中央アジアは、単に綿花だけでなく、石油、天然ガス、金その他鉱物資源の宝庫である。最近中央アジアから、東は中国経由で日本、西はヨーロッパへ通じるパイプラインの構想も進んでいると聞く。はるかな昔からシルクロードの十字路であった中央アジアの住民は、彼らが未だ経験したことの無い新生の道を歩みはじめているのである。
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最後にこの本に書かれていた、中央アジアのことわざから、
「名誉を保つためには、いのちも、人生のすべても惜しむな」
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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