対イラク武力行使

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若者は奇形児の出産や死産を恐れている

投稿者: syoumenkyousi 投稿日時: 2004/06/17 19:25 投稿番号: [43966 / 118550]
『劣化ウラン/弾湾岸戦争で何が行われたか』(日本評論社)より

第1章   墓場―─イラクにおける環境破壊

バーバラ・ニムリ・アジズ

(注:中東問題を専門とする人類学者でありジャーナリスト。中東全域を旅行し、湾岸戦争の前から現在までに何度もイラクを訪問して、社会的経済的な事情を詳しく調べている。イラクに対する戦争と制裁の影響を専門的に分析している。・・・)
・・・
  ★イラクは自給できる

見通しについて,FAOの専門官は明言した。「イラクは穀物は自給できる」とアミール・カーリル所長が言った。「水があり、土地があり、専門技術がある」と。・・・

・・・

  バグダッド周辺の小規模の家族農場に、作物生産を観察するために行った。雑草にすっかり痛めつけられた畑をまた見ることになり、がっかりした。果樹園もほったらかしだった。・・・

  畑を見た後で、農家でじっくり話し込み、地域での生活を尋ねた。結婚は減っているとある農民は言うので、なにゆえなのかと尋ねた。答えは簡単だった。「若者は奇形児の出産や死産を恐れている」。何が起こっているのだろうか。

  「村を見渡すと、ここ4年間に、この村の何組もの夫婦に傷害をもった子が生まれてる。みんな知っていることだ」。

  何人かの農民と地元学校の教師に助けてもらい、特別に調査してみた。ここには160世帯があり、傷害をもった子が20人生まれた。私を泊めてくれた農家の主人は、このような死産や異常出産の父親は、ほとんどが湾岸戦争で軍隊に駆り出された人だ、と言う。自然流産も多いと言うが、私はこの数を含めていない。バグダッドでは、1990年以前よりも全土で死産が増えたという話も聞いた。

  イラク保健省は、この点についていっさい時計データを提供できなかった。しかし、5つの病院(モスル、バグダッド、カーバラに所在する)で調査した結果、病院に記録がある異常出産は劇的に上昇したことがわかった。それぞれ直接体験したことを想い出しながら、私が取材した医者全員が、異常出産は5年前に比べて10倍以上増えたと述べた。モスルのある医者によれば、1991年以前では年に2例しかなかったが、今では1ヶ月当たり4〜5例をみている。その症状は「生まれた子には、耳がない、目がない、手足がなかったり、手足が短く、生殖器が形成されていない、口蓋破裂、えび足、長頭」等だ。先天的白血病の症例を初めて知ったという医師の報告もある。

***

  ビデオ『劣化ウラン弾の嵐』と『ベトナムに生まれて/枯葉剤を浴びた村から』をつづけて見る。

  原爆・枯葉剤・劣化ウラン弾と並べたみただけでも、テロ国家アメリカの本質は明白だ。テロ国家アメリカの論理をそのまま適用すれば、反省しないテロ国家アメリカ自身を数百回殲滅すべきということであろう。いや別に強盗殺人者の論理を使う必要もない。原爆被害者も枯葉剤被害者も劣化ウラン弾被害者も、加害者であるテロ国家アメリカに復讐する権利がある。しかしその権利を行使した被害者を私は知らない。不思議な事に今「報復」を声高に叫ぶのはいつもテロ国家アメリカの方なのだ。この倒錯は自作自演の9.11事件以来は大流行だが、いずれにせよ復讐も報復も、それを実行するのは、いやそれをできるの無慈悲で残酷な強者だけなのだ。絶望の自爆反撃も本当の敵が強固に防御されている以上、被害者には復讐など不可能なのだ。劇場を乗っ取り大使館を乗っ取り人質を取った「テロリストたち」は人質を全滅させる残酷さを持ち合わせていないのだから、テロ国家に勝てるはずもない。『劣化ウラン弾の嵐』の最後は「アラーよ奴らが私たちの子どもに行ったことは何なのか?その者たちに復讐を!アラーよ復讐を!」だが、それを私たちはどう聞くべきなのだろう?


▲ビデオ『劣化ウラン弾の嵐』については以下参照。

http://homepage3.nifty.com/videopress/
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