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米国債〜気前のいい「貢ぐクン」

投稿者: syoumenkyousi 投稿日時: 2004/06/09 22:15 投稿番号: [42637 / 118550]
米国債のアサヒ・コムの記事が開かないが、以下のような記事だったと思う。

***

・・・

「黒字大国といってもその実感が湧かない」

  と言われるが、その謎の答えがここにある。


  ●気前のいい「貢ぐクン」

  黒字を稼いでも、それ以上を米国に仕送りしているから、国内で消費される部分が少ない。逆に国内消費に向かわないから流出するともいえる。米国は日本から自動車や電気製品を買って帳簿上は赤字だが、支払いに必要なカネは日本からどんどん入ってくる。だから減税しながら戦争をする、という芸当が可能なのだ。

  エコノミストは、

  「米国経済は浪費型。生産をはるかに超える消費をしている」

  というが、浪費の支えは、日本人の貯蓄である。これでは、消費を削って米国に送る気前のいい「貢ぐクン」である。

  「米国の繁栄と日本の停滞は裏表の関係にある」

  とアナリストの三国陽夫は指摘する。

・・・  

  ドルを買っても円高は止まらない。米国経済に危うさがつきまとうからだ。その結果膨大な「為替差損」が外為会計に発生している。03年末で繰り越し評価損は5兆9400億円ある。今年、円高が進んだため損失はさらに膨らみ、8兆〜9兆円になると見られる。

  いずれ10兆円にもなりかねない外為会計の評価損は、円高防衛のコストと考えたらいいだろう。

  「輸出産業の事情を考えれば急激な円高は避けたい」

  と山崎は言う。カネを捨てて通貨価値が上がるのを防ぐ、という世界の常識からかけ離れた操作が続けられている。数兆円のコストの恩恵を受けるのは自動車や機械、電気・電子といった競争力の強い産業だ。為替操作にコストを払うということは「輸出補助金」と同じだ。


  ●円高が続く悪循環

  補助金は普通、弱い産業に使うもので、WTOなどで農業補助金がよく問題になる。日本は強い産業に「補助金」を出しているわけだ。輸出産業に補助金をつけて、黒字を膨らますから円高になり、さらに介入しなければならない、という悪循環に陥った。

  高度成長時代に刷り込まれた「輸出を増やし、黒字を拡大することはいいことだ」という思い込みから抜け出せない。黒字と介入の悪循環から、輸出は増えても資金はどんどん米国に流れ、「私、貢ぐ国、あなた、使う国」という日米関係が出来てしまった。

  70兆円にも積み上がった外為会計のドル資産は、日本の国富だが、三国によると、

  「米国に差し上げたも同然。日本が回収することは不可能に近い」

  日本からの資金が止まれば、資金不足になり金利が高騰する。株式市場やドルの暴落が起きかねない。米国は日本やアジアから資金が流入しない限り国内経済が回らない構造になっているのだ。財務省高官も米国債を売り払うことは考えにくい、という。

  かつて橋本龍太郎が首相の時にニューヨークで、

  「米国債を売却したい欲求にかられることもある」

  と発言した。その途端、相場は一気にドル安に振れ、ニューヨーク株式市場は史上2番目の下げ幅を記録した。しかし翌日になると市場は平静に戻った。

  「日本が米国債を売るなんてことが出来るわけない」

  市場がそう見切ったからだ。


▼ 為替介入の功罪
http://www.asahi.com/money/column/TKY200401080195.html



▼ 為替政策、米の評価は?   米エコノミストら4氏に聞く
http://www.asahi.com/money/kaisetsu/TKY200404150151.html
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