ルバイヤート、井筒俊彦
投稿者: urbannet2 投稿日時: 2004/05/15 13:28 投稿番号: [39893 / 118550]
私はアラビア語はわかりません。初学者用テキストと日常会話集だけは持っていて、何度か勉強が挫折し、また挑戦中です。
ルバイヤートは今は岩波文庫のペルシア語からの訳が普及していますけれど、昔はフィッツジェラルドがアラビア語から英語に訳した英訳本からの重訳が多く、中でも森亮の訳は名訳の定評がありますね。
あの訳は昔のものですが、バブルの頃だったかに美しい装幀で復刻されました。
私の書庫にもありますが、さすが漢詩にも造詣がふかかった碩学の訳だけあってイスラム・ペルシア中世の面影がよく出ていると思います。
でも英訳からの重訳という点はいかんともしがたい欠点ですね。
井筒俊彦氏、大好きな学者でした。
たしか慶應義塾大学出で、母校の教授をながくつとめられましたね。
東京帝大など官立系の学者とはひと味もふた味も違う、リベラルで高雅な風格はさすがだと思います。
昔はクルアーンの邦訳と言えば井筒氏の訳が定番だったと思います。というより井筒訳しかなかったように思います。
井筒氏の本で私が大好きなのは、まだ若い頃の著作『ロシア的人間』です。中公文庫にありますが、絶版になっているかも。
ロシア文学の魅力のゆえんが、かずかずの文豪を例に、若き日にロシア文学にこったという井筒氏のの情熱あふれる文体で書かれていて、名著だと思います。
井筒氏は後年「若書きで未熟な著作」と謙遜していらしたそうですが。
井筒氏は語学の才能を非常にお持ちだったようですね。もちろん語学だけに堪能だったわけではありませんが。
ちょっと掲示板に書きすぎたのでこれから仕事にかかります。
これは メッセージ 39892 (kumeruoukoku さん)への返信です.
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