対イラク武力行使

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「アルジェの闘い」・横レスね。

投稿者: moriya99 投稿日時: 2004/04/11 13:48 投稿番号: [36345 / 118550]
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>抹香臭くて目的を達せられないプロパガンダ映画作った奴が悪いんだよ。洗脳したけりゃ面白く作りな。って事。
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映画「アルジェの闘い」。見ている人と見てない人の言い合い。

私の立場でいうと、見た方の人は思い入れが強すぎるし、見てない人は、「アルジェの闘い」が単なる通常の映画だと思っているみたい。

「アルジェの闘い」はある意味、映画史に残る映画じゃないかな。アルジェリアの独立運動をアルジェリアの側から描いているのですけど、特筆すべきは、自分たちの行為も客観的に描いているんですね。自分たちの行っている残虐や破壊行為も隠さずに描き出している。

アルジェリアは仏領でしたから、フランスからの独立戦争を描いているのですが、武力行使の犠牲者の姿はフランス人もアルジェリア人も同じ視線で描いているんですね。アイスクリームを母親の腕のなかで無心に食べている幼児も容赦なく吹っ飛ばすアルジェリア側の姿も描いているんですね。フランスの武力の犠牲者も自分たちの行為の犠牲者も同じ視線で描いている。非常に高い人間の良心のある視線で描かれているんです。敵、味方、関係なく戦争の非道な姿を描いている。自分たちの非道も描いている。

物語の圧巻は、ラストシーンです。狭い居住区域に押し込められたアルジェリア人の活動家4人が、追われて立てこもるアジトのある街の一角ごと爆破が予告され、住民たちは為す術もない。アジトの廻りを取り巻いて、ただただ、祈るだけの中を爆破されて殺される。解放運動は弾圧され壊滅され、そこで終わる。終わったたように見える。

だが、反転して、最後の数分…。4年後、身近な布切れを手に、誰の掛け声ともなく、一斉蜂起した住民たちが街に繰り出す姿を描いて終わるのですね。

映画会社が作った映画とは一線を画す映画ですね。アルジェの人々の思想を声高に盛り込んだりしない。闘争の正統性を語ったりしない。

ただ、ただ、起きた現実の経緯を淡々に近い形で描いて行く。抵抗側のテロ的な爆破なども頻繁に起きる。その場面を描くが、けしてザマあみろ、的な描き方なしない。抵抗側の残虐もありのまま描き出して行く。自分たちの側の破壊行為で被害を受けるフランスの一般人の姿も描いて行く。いたいけな子供の犠牲者も写す。犠牲になるフランス人の子供のつぶらな瞳が忘れない美しさで描き出される…。

植民地の苦しみ…。解放運動の経過のなかで味わった深い深い悲しみ…。
そうしたものを骨の随から味わった人でないと、作れない映画ですね。

ま、主張しているポイントは違いますが、「Uボート」などにも共通する深い悲しみが滲みでている映画ですね。Uボートと違うのは、希望も描かれているのですね。

長い間、何もできず押し流されて圧政に喘いでいた人たちが、目の前で仲間が惨殺された後、数年をおいて、誰の煽動に乗ったのでも無く、無血で、一斉蜂起する姿ですね。女も子供も老人も、有り合わせの布を旗にして、一斉蜂起という行動をするんですね。

アメリカ映画がどうの、と営利企業が作った映画と同列に論じるレベルの映画じゃないですね。この映画には人間の良心がこめられてます。

折角紹介しても、矮小化された議論に引っ張り込まれたら意味ないな。
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