対イラク武力行使

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強い者に媚びようとする表情「奴顔」

投稿者: ben_kenobi03 投稿日時: 2004/03/16 13:08 投稿番号: [34125 / 118550]
寺島実郎の‘発言’
http://mitsui.mgssi.com/terashima/0306.html
私はイラク群衆の表情を食い入るように観察した。思い出したのは、中国の作家魯迅が使っていた「奴顔」という表現である。奴隷にふさわしい顔、つまり虐げられることに慣れて、常に強い者に媚びて生きようとする人間の表情である。そこには、自分の運命を自分で決めていくことをしない哀しく虚ろな目が存在していた。
  翻って、日本人として自分達の顔を鏡に映してみて、いかなる表情が映っているであろうか。やはり「奴顔」が映っているのではないか。
少しはものを考える日本人なら、イラク攻撃が理屈に合わない不条理なことを直感していたはずだ。「テロとの戦い」といっても、イラクが「9・11」に関与していた証拠はない。「大量破壊兵器」といっても、米国の開示する情報だけを鵜呑みにして「査察」も「立証」も完結されぬままの殺戮行為に筋が通らぬことは分りきっていたはずだ。
  それでも、日本人は「現実主義」の名の下に、「日本を守ってくれるのは米国だけ」「米国支持しかこの国の選択肢なし」との思考回路の中で路線を選択した。
  「武力と殺戮で民主主義を与える」ことを正当とするような狂気の時代に、人間としての正気を取りもどし、自らの運命を創造する気概を見失ってはならない。

一九七九年のソ連のアフガン侵攻を思い出す。軍事的には瞬く間に制圧し、親ソ政権を樹立したが、「正当性」のない軍事支配がいかなる結末をもたらすのかを思い知らされることとなった。内戦とゲリラに悩まされた挙句、アフガンから撤退したのは一九八九年であり、それがソ連崩壊への導線になった。
今回の場合も、統制が常態化した国に、「民主化」を持ち込もうとするほど、事態は液状化し、凝固材として留まれば、アラブ諸国のみならず世界から「米国の野心」を糾弾されるという際限なき消耗に陥る可能性が高いのである。
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