>週刊ポストを訴えろ!(追加)
投稿者: silverlining430 投稿日時: 2004/01/28 20:49 投稿番号: [31153 / 118550]
現在待機中なので、久しぶりに書き込んでみました。
>シーア派がますます力を持ってきているようだ。
↑とは、イスラム教シーア派の最高権威、アリ・シスタニ師によるイラクでの直接選挙の要請と関係していることなのでしょうね。
もともとシスタニ師は「フセイン政権の崩壊をもたらした功績を持つ米主導の占領当局と、条件付きで協力してよい」との声明を出していました。イラク南部が比較的安定していたのは、シーア派の主な居住地であるイラク南部に、シスタニ師の上の声明が広く、かつ深く浸透していたからだ、と見る人も多く、シスタニ師は「イラク南部安定の鍵を握る男」などと呼ばれているようですが…。
予断ですが、シスタニ師の上の声明の背景にはシーア派独特の世界観があるそうです。特に「マハディ(救世主)再臨」の考え方が指摘されています。シスタニ師は「マハディ再臨の際に、世界は混乱する」とされる思想を、現在のイラクの混乱に重ね合わせており、シーア派に「忍耐の時」であることを訴えていると聞きます。ちなみに、シスタニ師は、マハディ=米国という構図を描いてるのではなく、「マハディ再臨の前提である混乱をもたらした者」として捉えているようですね。
さて、シスタニ師が要請する直接選挙については、現実問題として、実現不可能だと思われます。直接選挙はイラク国民の6割を占めるといわれているシーア派にとっては有利ですが、スンニ派やクルド人などの少数派の意思が反映されないであろうことは明らかですからね。実際、少数派は、「直接選挙で暫定政府をつくるくらいなら、イラク統治評議会の方がまだましだ」と反発しています。
こうした現実的な問題を前に直接選挙の実施が困難であることは分かりつつも、シスタニ師の要請を完全に拒否すれば米主導の占領統治に対するシーア派の支持を失う―というジレンマがCPAにあり、ブレマー長官が頼りにしたのが国連だったという流れできています。昨日、アナン事務総長が、イラクに選挙調査団を派遣すると発表しましたね。シスタニ師とCPAとの仲介役が本当のところの任務なのでしょう。
やはりイラク復興はかなり複雑な過程であるため、国連を噛ませざるを得ないと思うのですが。しかも、イラク人の主権移譲という政治的なプロセスにおいて。この点については、カカシさんのご意見を伺ってみたいです。
これは メッセージ 31145 (masajuly2001 さん)への返信です.
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