対イラク武力行使

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「何事かをしない、つまり無為。

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2003/12/16 20:28 投稿番号: [29005 / 118550]
それもまた行為だ」とは、旧ユーゴでの虐殺を放置してきた国際社会の姿勢を批判し、NATO軍による空爆を支持した際の心情を綴った、スーザン・ソンダクの言葉です。

現在の世界は、残念ながらWarlessなユートピアではありません。国家と国家が衝突する従来の意味での戦争も起これば、メアリー・カルドーが「新しい戦争」として位置付けた①内戦②内戦とまではいかなくとも為政者による虐殺や人権侵害―が頻繁に起きているのが現実です。そうした現実を前に、「無為」を選択した結果、チェンバレン宥和政策の再来を招いたというのであれば、「無為」の選択は間違いであったといえます。

戦争を回避するための予防外交が失敗し、武力衝突が起きたケースや、すでに行われている為政者による虐殺や人権抑圧を前に「無為」ではなく「行為」を選択した場合、軍事組織による介入も一つの手段として選ばれることになります。

軍事組織の介入により事態を収束させた後、事態を収束した地域を復興させるという作業が待っています。この復興作業は、国連の主任務となり始めているといわれており、PKOで行われていた停戦監視などの伝統的任務から一歩踏み越え、治安維持から、DDR(兵隊の武装解除、動員解除、社会復帰)、難民の帰還支援や再定住、電力施設や上下水道などの社会インフラ整備に、政府の再建や新憲法の起草まで、一部は軍事的であり一部は非軍事的な活動が重複した幅広い支援を行う「平和構築」(PBO=Peace Building Operation)と呼ばれる分野の活動です。

日本は当然、軍事的なオペレーションには直接参加できませんし、参加すべきでもありません。それでも、内戦や虐殺などの事態を前に、日本も「無為」ではなく何かしらの行為を選ぶとしたら、「平和構築」の分野で何かができないだろうか?という話になります。

今回のイラク復興も、一応は国連安保理決議1483と1511という形での要請があることにはあるため、平和構築の範疇に入ると考えられます。平和構築の分野で何をかなさんということが、

>今回の自衛隊派遣の是非も本当のところ私は良いのか悪いのかわかりません。誰か大局的に説明してくれる人いませんか?

との問いにある「大局」として考えられます。当然、平和構築には自衛隊のような軍事的組織に加え公務員や企業、NGOのような文民によるものも含む重層的な活動が求められます。文民の支援もそうですが、自衛隊のインフラ整備能力や給水・浄水能力もかなり高く、ルワンダや東ティモールでの実績が非常に高く評価されているため、平和構築分野で自衛隊にできることがあるのであればそれをすべきだと、僕は考えています。
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