もう1つのアメリカ報告
投稿者: need2003jp 投稿日時: 2003/10/15 16:19 投稿番号: [27355 / 118550]
さて、日経新聞において、面白いコラムがあったので、紹介したい。このコラムには、4つの点から、ブッシュ政権を巡る報道の過ちについて言及している。
(1)大量破壊兵器が見つからず、イラク戦争の大義は揺らいでいる。
ニューヨーク・タイムズのT・フリードマン記者は、4月27日付のコラムで早々と、「戦争正当化のために、大量破壊兵器の発見は必要ない。掘り出された何千もの遺体だけで、私には十分だ」と書いた。
ブッシュ政権に批判的なリベラルな新聞のコラムニストまでこう書く。それに、イラク戦争を大義無き違法な戦争と考えるなら、世界の誰かがブッシュ大統領、ブレア首相を戦争法廷に引き出せと主張しても当然だが、それはあまり聞こえない。
(2)政権内は、国際協調派のパウエル国務長官と強硬派のラムズフェルド国防長官の暗闘。
政権内の暗闘は、どこにでもある自然的な現象である。5つの共和党政権で仕事をした経験を持つ政府高官は、「哲学ではなく、人間対立」と過大評価を戒める。
ニクソン時代は、キッシンジャー国家安全保障担当補佐官とロジャース国務長官、レーガン時代はシュルツ国務長官とワインバーカー国防長官とが対立した。先代のブッシュ政権でも、ベーカー国務長官とチェイニ−国防長官の間で、ソ連観の対立があった。
対立が政権に打撃を与えるか否かは、大統領の指導力による。現在のブッシュ政権では、深刻さはそこまで至っていない。
(3)イラク戦争は泥沼に陥り、展望が立たない。
この泥沼論は、多分メディア論である。国防総省高官は、「メディアが劇的な出来事を追いかけるのは仕方ないが、イラク安定化への政治過程は着実に進んでいる」と語る。
米国でのメディア論批判は、半年で攻守所を代えた。半年前、テレビの愛国主義的傾向をリベラル派が批判した。今は、泥沼論を保守派が批判し、リベラル派は暗黙の支持を与える。
日本に伝わる泥沼論は、メディア事情にも絡む。米側の研究者によれば、米国のテレビは、FOX保守、CNN中道・保守、CBS、NBC中道、ABCリベラルと印象付けられる。日本のNHKはABC、TBSはCBS、テレビ朝日はCNNと関係が深い。中立重視のNHKがABCの素材を使い、CBS、CNNの素材をTBS、テレビ朝日が使うとすればどうなるか。
いずれも、リベラル色がにじみ、泥沼論の印象が強くなるだろう。透明な水に絵筆の一滴が混じれば色がつくのと似ている。
(4)ブッシュ大統領の支持率は低下し、再選には黄信号がともる。
確かに、ブッシュ大統領の支持率低下は事実だが、ひとりの大統領を選ぶ大統領選挙で重要なのは、50%の維持とされる。現状は、辛くもそれを保っている。
民主党候補の動きも重要である。焦点は、ヒラリー・クリントン上院議員である。大統領の支持率が50%を割れば出馬し、割らなければ来年はブッシュ氏よりも弱い候補を支持し、自身は2008年に照準を合わせる。それが、クリントン夫妻の戦略とされる。
この場合、2008年はヒラリー候補対ライス安全保障担当補佐官となる説がある。女性でアフリカ系のライス氏であれば、民主党の地盤に切り込めるとの共和党の読みらしい。
以上で、日経のコラムは終わり。アメリカを別の観点で捉える読み物としては、悪くはなかった。ただ、イラクの現状を考えると、(3)の泥沼否定論は、承服できないな。日本は1兆円前後の金と大規模(数値はわからないが、千か万ぐらい)の自衛隊派遣を要求されるといわれている。今週の金曜日に、エテ公(ブッシュ)は来るが、ここの掲示板では、そのことには触れないというが、どう出るのかが読めない。
(1)大量破壊兵器が見つからず、イラク戦争の大義は揺らいでいる。
ニューヨーク・タイムズのT・フリードマン記者は、4月27日付のコラムで早々と、「戦争正当化のために、大量破壊兵器の発見は必要ない。掘り出された何千もの遺体だけで、私には十分だ」と書いた。
ブッシュ政権に批判的なリベラルな新聞のコラムニストまでこう書く。それに、イラク戦争を大義無き違法な戦争と考えるなら、世界の誰かがブッシュ大統領、ブレア首相を戦争法廷に引き出せと主張しても当然だが、それはあまり聞こえない。
(2)政権内は、国際協調派のパウエル国務長官と強硬派のラムズフェルド国防長官の暗闘。
政権内の暗闘は、どこにでもある自然的な現象である。5つの共和党政権で仕事をした経験を持つ政府高官は、「哲学ではなく、人間対立」と過大評価を戒める。
ニクソン時代は、キッシンジャー国家安全保障担当補佐官とロジャース国務長官、レーガン時代はシュルツ国務長官とワインバーカー国防長官とが対立した。先代のブッシュ政権でも、ベーカー国務長官とチェイニ−国防長官の間で、ソ連観の対立があった。
対立が政権に打撃を与えるか否かは、大統領の指導力による。現在のブッシュ政権では、深刻さはそこまで至っていない。
(3)イラク戦争は泥沼に陥り、展望が立たない。
この泥沼論は、多分メディア論である。国防総省高官は、「メディアが劇的な出来事を追いかけるのは仕方ないが、イラク安定化への政治過程は着実に進んでいる」と語る。
米国でのメディア論批判は、半年で攻守所を代えた。半年前、テレビの愛国主義的傾向をリベラル派が批判した。今は、泥沼論を保守派が批判し、リベラル派は暗黙の支持を与える。
日本に伝わる泥沼論は、メディア事情にも絡む。米側の研究者によれば、米国のテレビは、FOX保守、CNN中道・保守、CBS、NBC中道、ABCリベラルと印象付けられる。日本のNHKはABC、TBSはCBS、テレビ朝日はCNNと関係が深い。中立重視のNHKがABCの素材を使い、CBS、CNNの素材をTBS、テレビ朝日が使うとすればどうなるか。
いずれも、リベラル色がにじみ、泥沼論の印象が強くなるだろう。透明な水に絵筆の一滴が混じれば色がつくのと似ている。
(4)ブッシュ大統領の支持率は低下し、再選には黄信号がともる。
確かに、ブッシュ大統領の支持率低下は事実だが、ひとりの大統領を選ぶ大統領選挙で重要なのは、50%の維持とされる。現状は、辛くもそれを保っている。
民主党候補の動きも重要である。焦点は、ヒラリー・クリントン上院議員である。大統領の支持率が50%を割れば出馬し、割らなければ来年はブッシュ氏よりも弱い候補を支持し、自身は2008年に照準を合わせる。それが、クリントン夫妻の戦略とされる。
この場合、2008年はヒラリー候補対ライス安全保障担当補佐官となる説がある。女性でアフリカ系のライス氏であれば、民主党の地盤に切り込めるとの共和党の読みらしい。
以上で、日経のコラムは終わり。アメリカを別の観点で捉える読み物としては、悪くはなかった。ただ、イラクの現状を考えると、(3)の泥沼否定論は、承服できないな。日本は1兆円前後の金と大規模(数値はわからないが、千か万ぐらい)の自衛隊派遣を要求されるといわれている。今週の金曜日に、エテ公(ブッシュ)は来るが、ここの掲示板では、そのことには触れないというが、どう出るのかが読めない。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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