ノーム・チョムスキー『金儲けがすべてで
投稿者: iraq_monndai 投稿日時: 2003/04/18 22:12 投稿番号: [25296 / 118550]
いいのか』
アメリカ陰謀論に凝り固まったひどい内容ですね。いわゆる「トンデモ本」のたぐいでしょう。学者が政治の事を話すととんちんかんな事を言うのはもはや定番ですね。
文藝春秋
9・11事件以来、日本でチョムスキーの本が売れているという。本書もベスト10に名を連ね、大江健三郎氏や坂本龍一氏は著者を「米国の良心」と称えている。しかし米国
では、彼の政治関係の本はまともな出版社からは出してもらえず、自費出版のような形でしか出せない。内容が反米的な偏見に満ち、でたらめだからである。特に1980 年ごろにポル・ポト派の虐殺を「西側のメディアのでっち上げだ」と擁護する本を出したことが致命的で、それ以来、著者は米国のジャーナリズムからは黙殺される存在と なった。日本だけで人気があるのは、旧社会党的な「非武装中立」と親和性があるからだろう。
この本は9・11の前に書かれたものだが、彼の結論は最初から決まっている。第三世界の貧困は米国のせい、中東問題も米国のせい、テロも米国のせい。あげくの果て は「米国こそ世界最大のテロ国家だ」という。他方、現地の社会主義勢力の作った政権はみんな正義の味方で、それを独占資本と結託した米国政権がCIAによる謀略で 倒そうとしている、という類の話が繰り返される。チリのアジェンデ政権の話など、当たっている部分もあるが、自由貿易を「第三世界を搾取するためのレトリック」にすぎ ないと断じ、WTOにもNAFTAにも反対するのを読むと、さすがにだれでもおかしいと思うだろう。
著者の本業は、政治学ではなく言語学である。言語学にノーベル賞ができたとすれば、最初に受賞することが確実な巨匠である。そんな大学者が政治的にはこんな幼 稚な議論を繰り返すのは不思議だが、よく読むと両者には共通点がある。彼の提唱した「生成文法」は、人間は生まれながら遺伝的に頭の中に「普遍文法」を持ってい るという超合理主義である。これを著者は「デカルト派言語学」と呼ぶが、実際にはデカルトはこんな生物学的決定論を主張したわけではなく(彼の時代には遺伝子という 概念もなかった)、むしろその背景には神の存在がある。
一時は、生成文法で自動翻訳を実現しようという「人工知能」が流行したが、すべて失敗に終わった。言語理論としての生成文法も破綻して枠組みが二転三転し、最近 では「ミニマリスト」理論という比較言語学の骨組みのようなものだけになってしまった。この事実が証明したのは、言語は著者の想定するようなデカルト的な構造には なっていないということである。生成文法で文と非文を識別する基準になっているideal speaker-listenerは神の別名である。こうした超合理主義が市場経済を否定し、社 会を「計画的」に運営しようという社会主義的アナーキズムにたどりつくのは、ある意味では必然ともいえる。著者の政治評論には何の影響力もないが、こうした形而上 学的な言語理論が人文科学やコンピュータ・サイエンスに及ぼした悪影響は、それよりもはるかに大きい。
アメリカ陰謀論に凝り固まったひどい内容ですね。いわゆる「トンデモ本」のたぐいでしょう。学者が政治の事を話すととんちんかんな事を言うのはもはや定番ですね。
文藝春秋
9・11事件以来、日本でチョムスキーの本が売れているという。本書もベスト10に名を連ね、大江健三郎氏や坂本龍一氏は著者を「米国の良心」と称えている。しかし米国
では、彼の政治関係の本はまともな出版社からは出してもらえず、自費出版のような形でしか出せない。内容が反米的な偏見に満ち、でたらめだからである。特に1980 年ごろにポル・ポト派の虐殺を「西側のメディアのでっち上げだ」と擁護する本を出したことが致命的で、それ以来、著者は米国のジャーナリズムからは黙殺される存在と なった。日本だけで人気があるのは、旧社会党的な「非武装中立」と親和性があるからだろう。
この本は9・11の前に書かれたものだが、彼の結論は最初から決まっている。第三世界の貧困は米国のせい、中東問題も米国のせい、テロも米国のせい。あげくの果て は「米国こそ世界最大のテロ国家だ」という。他方、現地の社会主義勢力の作った政権はみんな正義の味方で、それを独占資本と結託した米国政権がCIAによる謀略で 倒そうとしている、という類の話が繰り返される。チリのアジェンデ政権の話など、当たっている部分もあるが、自由貿易を「第三世界を搾取するためのレトリック」にすぎ ないと断じ、WTOにもNAFTAにも反対するのを読むと、さすがにだれでもおかしいと思うだろう。
著者の本業は、政治学ではなく言語学である。言語学にノーベル賞ができたとすれば、最初に受賞することが確実な巨匠である。そんな大学者が政治的にはこんな幼 稚な議論を繰り返すのは不思議だが、よく読むと両者には共通点がある。彼の提唱した「生成文法」は、人間は生まれながら遺伝的に頭の中に「普遍文法」を持ってい るという超合理主義である。これを著者は「デカルト派言語学」と呼ぶが、実際にはデカルトはこんな生物学的決定論を主張したわけではなく(彼の時代には遺伝子という 概念もなかった)、むしろその背景には神の存在がある。
一時は、生成文法で自動翻訳を実現しようという「人工知能」が流行したが、すべて失敗に終わった。言語理論としての生成文法も破綻して枠組みが二転三転し、最近 では「ミニマリスト」理論という比較言語学の骨組みのようなものだけになってしまった。この事実が証明したのは、言語は著者の想定するようなデカルト的な構造には なっていないということである。生成文法で文と非文を識別する基準になっているideal speaker-listenerは神の別名である。こうした超合理主義が市場経済を否定し、社 会を「計画的」に運営しようという社会主義的アナーキズムにたどりつくのは、ある意味では必然ともいえる。著者の政治評論には何の影響力もないが、こうした形而上 学的な言語理論が人文科学やコンピュータ・サイエンスに及ぼした悪影響は、それよりもはるかに大きい。
これは メッセージ 25256 (J_for_Joker さん)への返信です.
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