対イラク武力行使

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イラク民主化の意義

投稿者: sawaya55jp 投稿日時: 2003/04/04 17:08 投稿番号: [20373 / 118550]
民主主義を語る場合「平等」の概念は特に重要である。「天は人の上に人をつくらず、
人の下に人をつくらずといえり」は福沢諭吉が米国等の視察からの帰国後に「学問のすす
め」の中で語った言葉だが、民主主義を表す言葉として神(天)から与えられた「自明の
理」として、「平等」の概念を権威付けしていることが重要である。つまり人が人として
の「平等」の概念から必然的に人権思想が生まれてくるし、「普通選挙」のような「絶対
平等的選挙権」を正当化する考え方が生まれてくる。また「自由」は人としてあらゆる束
縛からの自由のことである。この場合「平等」とは人としての基本的な平等のことであり、
共産主義における「分配の平等」等とはまったく異質の概念である。そしてまた「自由」
は束縛からの自由であり奴隷のような「身体的束縛」、「不当な搾取」からの自由であり、
言論、信条、信仰、表現、結社、等々の「精神的束縛」からの自由等を表している。日本
などでは「平等」も「自由」も勝手に拡大解釈されているのではないかと気になる。従っ
て「平等」と「自由」は並立されるべきものであり、決して反比例する関係のものではな
い。米国は英国からの独立戦争で、英国の植民地政策上の搾取的不平等とその束縛から、
「平等」と「自由」を勝ち取ったのであり、この英国の既得権をぶち壊す理論的な根拠と
しても、この「自由」と「平等」が持ち出されたのは「独立宣言」からも読みとれる。そ
してその理論の背景にある考え方がプロテスタントキリスト教を背景としたものである。
明治維新での福沢諭吉の民主主義概念は「自由民権運動」を通じ、多くの門下生を通して
一時期隆盛を見たが結局は弾圧されて、つい戦前までは形骸化した民主主義しか日本では
育たなかった。特に人権思想の定着の遅れは今なお後遺症のごとく日本社会の隅々に根強
く残されている。私は先の「17735」にて「対イラク攻撃と戦後復興」のタイトルでの投稿文
で、イスラム社会での「男女平等」についての「平等」の概念が冒頭の平等概念とは
一線を画している事実を指摘しただけですが、かっての日本で、明治政府が民主主義を標
記の概念からは遠い「異教徒の宗教概念」として弾圧したように、イスラム社会が内部か
らの自浄的な改革で素直に冒頭に述べたような、異教徒の民主主義を受け入れるのは困難
であろうと思われる。外部からの手助けなくしては到底無理であり、そうでなくてはいつ
までたっても民主主義社会は出来ないであろうと思う。先の私の投稿で宗教的原理主義に
触れた理由は、宗教哲学や原理主義の正確な解釈などにある分けではなく、ただ近代的な
民主主義の底流にある基本的理念について表現したかったからである。
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