カーターによる和平案
投稿者: battamother 投稿日時: 2009/01/25 11:14 投稿番号: [116465 / 118550]
>強欲と兇暴の間を揺れ動く輩相手の実現可能な和平案を誰か私に掲示して欲しい。
60年もの長きに渡って続いた争いだ。一朝一夕で解決する訳ない。
同時に、この地に和平が訪れないことが100%イスラエルだけのせいだという思い込みや偏見も捨てる必要がある。
だからと言って、この地の和平は永遠に絶望的であるということでもない。
以下、ジミー・カーターの提言を参考までに転載。
1979年にイスラエルとエジプトの平和条約が結ばれて以降、多くの血が無駄に流され、イスラエルとその周辺の人々の間の再三にわたる和平交渉の努力も実らずに終わっている。アラブ側の一部から批判もあるが、この条約は、外交解決によって太古にさかのぼる敵対関係に恒久的な和平をもたらすことができることを証明している。両陣営の間の不平等が強調されることも多いが、1974年のイスラエル=シリア撤退合意、1978年のキャンプ・デービッド合意、1994年のイスラエル・ヨルダン平和条約、2002年のアラブ和平提案、2003年のジュネーブ提案、中東カルテットによる「ロードマップ」はすべて共通した基本的要素を含んでいる。この共通要素は誠意を持って追求すれば、統合することができる。
中東に恒久的な和平をもたらすうえでの障害は二つあり、それらは相互に関係している。
1.イスラエル人のなかには、自分たちはパレスチナ人の土地を没収し、植民地化する権利があると信じる者がいて、当然のこととして、パレスチナ人を絶え間なく従属させ、迫害し、ますます彼らの希望を奪い憤慨させている。
2.パレスチナ人のなかには、自爆攻撃をする者たちを殉教者と呼び、天国で報われるとまつりあげ、イスラエル人の殺害を勝利とみなす者がいる。
これに対し、イスラエルは報復と弾圧で応答しているが、戦闘的なパレスチナ人たちは、イスラエルの正当性を承認することを拒み、イスラエルを滅ぼすと宣言している。相互の不信と暴力のサイクルが継続し、和平に向けた努力は挫折する。占領地ではイスラエル軍がいちだんと厳しい住民管理を実施するため、死傷者が続出する。2000年9月から2006年3月までに、3982人のパレスチナ人と1048人のイスラエル人が、第二次インティファイダーの中で殺された。これらの数字には、子供達が多数含まれている―パレスチナで708人、イスラエルで123人である。先に指摘したように、最近のガザとレバノンにおける武力衝突の勃発により、死傷者の数はうなぎのぼりになっている。(注:この本は、2006年に書かれている)
この長引く悲劇に対する唯一の理性的な対応は、イスラエル人とパレスチナ人の間の交渉を通じた和平プロセスを、再び活性化させることである。だが、アメリカは実質的にこの努力を放棄している。間欠的にわき上がる軍事衝突の一つが、中東カルテットの積極的な働きかけを促し、「和平へのロードマップ」の実現に向けた動きが始まるかも知れない。その際に必要となるのは、次の条件である。(a〜cの内容の詳細は割愛)
a.イスラエルの安全が保証されること。(この詳細は、先の投稿の通り)
b.イスラエルの恒久的な合法的国境を画定するために、イスラエル国内の論争が解決されること。
c.すべての中東国家の主権と国境の不可侵が守られること。
(中略)
イスラエルは目的達成のために、いっさいの和平交渉を避け、合衆国が果たす穏やかな制限さえも逃れようと、「収れん」とか「再編」とか呼ばれる一方的行動をとり、ウエストバンクの選りすぐりの地域をわがものにし、残った切れ切れの土地に住むパレスチナ人を窮乏に陥れている。およそ1万人のアラブ人を拘束し、イスラエル兵三人が捕まったことに対して破壊的な軍事手段で反応したことは、一触即発の地域紛争の危険に世界中の不安をかきたてた。
こういう差し迫った問題はあるが、わたしたちは先の望みがないと考えるべきではない。これまでの年月でわたしは絶望と不満が、楽観と進歩を導き出すのを見てきた。イスラエルの恒久平和およびパレスチナ人の自由と正義を達成するための努力を、いまは捨てるべきではない。たのみにすることができる肯定的な要素もあるのだ。
(このあと、その具体的な内容が示されているが、著作権の問題や私の使える時間の問題もあるので割愛する。全容を知りたければ直接本を手にし、同書の「17 まとめ」の項をご覧あれ)
60年もの長きに渡って続いた争いだ。一朝一夕で解決する訳ない。
同時に、この地に和平が訪れないことが100%イスラエルだけのせいだという思い込みや偏見も捨てる必要がある。
だからと言って、この地の和平は永遠に絶望的であるということでもない。
以下、ジミー・カーターの提言を参考までに転載。
1979年にイスラエルとエジプトの平和条約が結ばれて以降、多くの血が無駄に流され、イスラエルとその周辺の人々の間の再三にわたる和平交渉の努力も実らずに終わっている。アラブ側の一部から批判もあるが、この条約は、外交解決によって太古にさかのぼる敵対関係に恒久的な和平をもたらすことができることを証明している。両陣営の間の不平等が強調されることも多いが、1974年のイスラエル=シリア撤退合意、1978年のキャンプ・デービッド合意、1994年のイスラエル・ヨルダン平和条約、2002年のアラブ和平提案、2003年のジュネーブ提案、中東カルテットによる「ロードマップ」はすべて共通した基本的要素を含んでいる。この共通要素は誠意を持って追求すれば、統合することができる。
中東に恒久的な和平をもたらすうえでの障害は二つあり、それらは相互に関係している。
1.イスラエル人のなかには、自分たちはパレスチナ人の土地を没収し、植民地化する権利があると信じる者がいて、当然のこととして、パレスチナ人を絶え間なく従属させ、迫害し、ますます彼らの希望を奪い憤慨させている。
2.パレスチナ人のなかには、自爆攻撃をする者たちを殉教者と呼び、天国で報われるとまつりあげ、イスラエル人の殺害を勝利とみなす者がいる。
これに対し、イスラエルは報復と弾圧で応答しているが、戦闘的なパレスチナ人たちは、イスラエルの正当性を承認することを拒み、イスラエルを滅ぼすと宣言している。相互の不信と暴力のサイクルが継続し、和平に向けた努力は挫折する。占領地ではイスラエル軍がいちだんと厳しい住民管理を実施するため、死傷者が続出する。2000年9月から2006年3月までに、3982人のパレスチナ人と1048人のイスラエル人が、第二次インティファイダーの中で殺された。これらの数字には、子供達が多数含まれている―パレスチナで708人、イスラエルで123人である。先に指摘したように、最近のガザとレバノンにおける武力衝突の勃発により、死傷者の数はうなぎのぼりになっている。(注:この本は、2006年に書かれている)
この長引く悲劇に対する唯一の理性的な対応は、イスラエル人とパレスチナ人の間の交渉を通じた和平プロセスを、再び活性化させることである。だが、アメリカは実質的にこの努力を放棄している。間欠的にわき上がる軍事衝突の一つが、中東カルテットの積極的な働きかけを促し、「和平へのロードマップ」の実現に向けた動きが始まるかも知れない。その際に必要となるのは、次の条件である。(a〜cの内容の詳細は割愛)
a.イスラエルの安全が保証されること。(この詳細は、先の投稿の通り)
b.イスラエルの恒久的な合法的国境を画定するために、イスラエル国内の論争が解決されること。
c.すべての中東国家の主権と国境の不可侵が守られること。
(中略)
イスラエルは目的達成のために、いっさいの和平交渉を避け、合衆国が果たす穏やかな制限さえも逃れようと、「収れん」とか「再編」とか呼ばれる一方的行動をとり、ウエストバンクの選りすぐりの地域をわがものにし、残った切れ切れの土地に住むパレスチナ人を窮乏に陥れている。およそ1万人のアラブ人を拘束し、イスラエル兵三人が捕まったことに対して破壊的な軍事手段で反応したことは、一触即発の地域紛争の危険に世界中の不安をかきたてた。
こういう差し迫った問題はあるが、わたしたちは先の望みがないと考えるべきではない。これまでの年月でわたしは絶望と不満が、楽観と進歩を導き出すのを見てきた。イスラエルの恒久平和およびパレスチナ人の自由と正義を達成するための努力を、いまは捨てるべきではない。たのみにすることができる肯定的な要素もあるのだ。
(このあと、その具体的な内容が示されているが、著作権の問題や私の使える時間の問題もあるので割愛する。全容を知りたければ直接本を手にし、同書の「17 まとめ」の項をご覧あれ)
これは メッセージ 116460 (syoumenkyousi さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019567/bpa5a4a5ia5afipno9tbbh_1/116465.html