講話条約と戦争終結について
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2007/08/03 17:48 投稿番号: [108455 / 118550]
エバさんはずっと「講話条約が締結されない限り、戦争は継続中である」という認識を示されていますが、これは逆転ロジックであり、さらに現行国際秩序の枠では当てはまりません。
まず「逆ロジック」というところから、お話しましょう。
講話条約は「仲直りの取り決め」であり、戦争が終わらなければ締結することができません。しかし、講話条約が締結されなければ戦争が終わりにならないかといえば、必ずしもそうとは言えないのです。
たとえて言うなら、講話条約締結はスポーツの競技大会に於ける閉会式にあたります。決勝戦が終わって、成績発表をし、勝者を表彰する儀式のようなものです。
閉会式がなければ、形式上、大会は終了しません。したがって、講話条約が締結されなければ戦争は終了しないというロジックも、形式上は「是」です。
しかし、競技が終了していれば、閉会式がなくても競技が再開されることがないように、事実上、戦争が終わっているならば、講話条約締結がなくても戦闘が再開されることはありません。
湾岸戦争を「戦争」と規定するならば、クゥエートの解放と多国籍軍の撤退、イラクがクゥエート併合を撤回する宣言を出したことによって、事実上終戦と看做されることになります。
したがって、イラク戦争を湾岸戦争の継続であると看做すことは、かなり無理があるということです。
さて、今私は「湾岸戦争を『戦争』と規定するならば」という但し書きをつけました。何故かと言うと、現行国際秩序の枠に於いて湾岸戦争は「戦争」と規定されていないからなのです。
湾岸戦争は「戦争」ではないがゆえに、講話条約の締結もなかった…これが本論の主眼です。
本来「戦争」は当事国の国益に適った「外交目的」を達成するための一手段です。領土要求や自国に有利な貿易ルールの成立要求などを、相手国に承諾させるために、武力でそれを強要する行為が「戦争」です。
だからこそ、勝戦国が要求し、敗戦国が承諾したという取り決めを内外に示さなければ、戦争が終わりにならないというわけ…これが講話条約ですね。
しかし、現行の国際秩序枠では「外交目的を達成する手段としての武力行使=戦争」を「違法」と規定していますので、もし湾岸戦争で講話条約が締結されてしまえば、湾岸戦争自体が「違法」だったことの証明になってしまいます。
そこで、湾岸戦争は「戦争」ではなく、クゥエートの解放を目的とした、国際社会の「平和回復処置」であると定義されているわけです。
なお、「講話条約の締結を以て戦争終結とする」定理は、国家主権の不可侵という原則を前提としていますので、それ以前の侵略戦争や征服戦争には応用できません。
アフガン戦争やイラク戦争の場合は、政権の打倒が目的であり、国家主権の不可侵という原則を逸脱していますので、当然、講話条約の締結もありませんし、占領者の作った政府が占領者と講話しても意味はないということです。
ですから「政権交代すれば別もの」と言うのではなく、「侵略によって政権が崩壊すれば」戦争当時者が消滅するので、講話が不可能になるという話です。
まず「逆ロジック」というところから、お話しましょう。
講話条約は「仲直りの取り決め」であり、戦争が終わらなければ締結することができません。しかし、講話条約が締結されなければ戦争が終わりにならないかといえば、必ずしもそうとは言えないのです。
たとえて言うなら、講話条約締結はスポーツの競技大会に於ける閉会式にあたります。決勝戦が終わって、成績発表をし、勝者を表彰する儀式のようなものです。
閉会式がなければ、形式上、大会は終了しません。したがって、講話条約が締結されなければ戦争は終了しないというロジックも、形式上は「是」です。
しかし、競技が終了していれば、閉会式がなくても競技が再開されることがないように、事実上、戦争が終わっているならば、講話条約締結がなくても戦闘が再開されることはありません。
湾岸戦争を「戦争」と規定するならば、クゥエートの解放と多国籍軍の撤退、イラクがクゥエート併合を撤回する宣言を出したことによって、事実上終戦と看做されることになります。
したがって、イラク戦争を湾岸戦争の継続であると看做すことは、かなり無理があるということです。
さて、今私は「湾岸戦争を『戦争』と規定するならば」という但し書きをつけました。何故かと言うと、現行国際秩序の枠に於いて湾岸戦争は「戦争」と規定されていないからなのです。
湾岸戦争は「戦争」ではないがゆえに、講話条約の締結もなかった…これが本論の主眼です。
本来「戦争」は当事国の国益に適った「外交目的」を達成するための一手段です。領土要求や自国に有利な貿易ルールの成立要求などを、相手国に承諾させるために、武力でそれを強要する行為が「戦争」です。
だからこそ、勝戦国が要求し、敗戦国が承諾したという取り決めを内外に示さなければ、戦争が終わりにならないというわけ…これが講話条約ですね。
しかし、現行の国際秩序枠では「外交目的を達成する手段としての武力行使=戦争」を「違法」と規定していますので、もし湾岸戦争で講話条約が締結されてしまえば、湾岸戦争自体が「違法」だったことの証明になってしまいます。
そこで、湾岸戦争は「戦争」ではなく、クゥエートの解放を目的とした、国際社会の「平和回復処置」であると定義されているわけです。
なお、「講話条約の締結を以て戦争終結とする」定理は、国家主権の不可侵という原則を前提としていますので、それ以前の侵略戦争や征服戦争には応用できません。
アフガン戦争やイラク戦争の場合は、政権の打倒が目的であり、国家主権の不可侵という原則を逸脱していますので、当然、講話条約の締結もありませんし、占領者の作った政府が占領者と講話しても意味はないということです。
ですから「政権交代すれば別もの」と言うのではなく、「侵略によって政権が崩壊すれば」戦争当時者が消滅するので、講話が不可能になるという話です。
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