その危険はあり、だが一般人は親切
投稿者: kharada60 投稿日時: 2003/03/21 19:28 投稿番号: [3 / 292]
1979年のホメイニ革命以来、米国大使館占領とかイラン=イラク戦争、在日イラン人の犯罪(偽造テレカや麻薬販売など)で、アメリカのブッシュの悪の枢軸発言以前からイランは「凶暴な」というような印象を多くの日本人が持っていると思います。実は私もそうでした。
しかし仕事の関係(石油関連機器)でイラン人と接し、イランに出張してから随分と印象が変わりました。多くのイラン人は善良で日本人に対して、こちらが恥ずかしくなるほど尊敬の念を持っています。レストランに入ったら主人がカタコトの英語で(私はペルシャ語は話せないので)「あんた日本人か?わしの甥っ子が日本に働きに行って日本人から随分親切にしてもらった」といって一品サービスしてくれて感動したこともあります。
イランはシーア派のイスラム教が主流で、シーア派の教義に基づいた憲法で「イラン=イスラム共和国」は成り立っています。この憲法というのが21世紀には考えられないような内容なのです。イスラム教の始祖マホメットのいとこで婿アリーが第四代教主(カリフ)でしたが暗殺されてしまいます。シーア派というのはイスラム世界の主権者はカリフであるアリーの子孫でなければならないとされています。だからイランの国教であるイスラム教シーア派の教義に基づき、「イラン=イスラム共和国」の国家元首はアリーの正統な子孫が現れるまでイスラム教学者が代行する、と憲法にあるのです。まるで御伽噺を21世紀に持ち込んでいるような感じですね。
しかしここまで現実離れすると民衆はかえって冷静なのでしょうか、割と素朴な人が多く、犯罪は皆無ではないが親切で日本の田舎のお年よりみたいな人が多い。しかしこういう人たちを怒らせると一番怖いですね。それがホメイニ革命の熱狂と米大使館占領などの無謀な行動の源だったのでしょうか。
イランは経済制裁を長年受けていて、ハイテク製品の輸入がままならぬ状態なのですが、結構見よう見まねでパソコンを組み上げたり、石油関連機器も試作したりする器用さとたくましさがあります。今は就職難で日本の東大みたいなテヘラン大学工学部を卒業したような秀才でも、現場で汗を流すような仕事をしていますが、逆にそのようなエンジニアと職人仕事の両立が出来るような秀才が多い。ですから技術導入すれば核兵器を作ってしまえるような底力はありえます。
さて最初の部分で在日イラン人の犯罪が多かったと書きましたが、同時にイランの人は素朴で誠心誠意な人が多いとも書いて矛盾を感じられると思います。ある人に聞くと犯罪に走ったイラン人の多くはイラン=イラク戦争に従軍した人が多く、10年近く続いて14年前に停戦したあの戦争で結構人心も荒廃したそうです。
イランは昔はペルシャと呼ばれており、アレクサンダー大王に亡ぼされたアケメネス朝ペルシャとイスラム帝国に亡ぼされた拝火教を国教としたササン朝ペルシャという世界史でも高い文化と繁栄を誇った歴史がありそれを非常に誇りにしているのですが、同時に異民族に亡ぼされたというトラウマも強いようです。そのトラウマによって歴史的に見ても時おりイランは暴走する傾向があるともいえます。古くはイスラム教の一派であったアサッシン(暗殺)教団の発生(英語の暗殺を意味するAssassinationはこの教団が語源です)があり、今の全体主義的なイスラム教学者による政治もそうかも知れません。
イランにも今侵攻を受けているイラクと同じくクルド人問題があります。遊牧民が多いクルド人はイラン、イラク、トルコにまたがる地域を放牧によって行き来していたのですが、今の国境によって民族が3カ国に分断されてしまいました。遊牧民族というのは結構結束が強いですが、それがこの三カ国でクルド人問題となっています。イランではクルド人の反乱に毒ガス攻撃を行ったので、世界から非難をうけた経緯がある。これについてはイラクも同じ。
イランは何だかんだ言っても、昔ササン朝ペルシャを亡ぼしたアラブ人に対して恨みを持っているので、表面は同じイスラム教同士ということで協力しても、実は信用していません。ですからアラブ国家の敵といわれるイスラエルから武器を購入したりしています。今イランの核武装が懸念されるのは一つはイスラエル経由の技術導入と、もう一つは中国経由の技術導入です。
最後にもう一度繰り返しますが、イラン人には親日の人が多い。折角むこうが親しみを持っているのだから、それを踏まえて偏見を持たず冷静に付き合うべきと思います。
しかし仕事の関係(石油関連機器)でイラン人と接し、イランに出張してから随分と印象が変わりました。多くのイラン人は善良で日本人に対して、こちらが恥ずかしくなるほど尊敬の念を持っています。レストランに入ったら主人がカタコトの英語で(私はペルシャ語は話せないので)「あんた日本人か?わしの甥っ子が日本に働きに行って日本人から随分親切にしてもらった」といって一品サービスしてくれて感動したこともあります。
イランはシーア派のイスラム教が主流で、シーア派の教義に基づいた憲法で「イラン=イスラム共和国」は成り立っています。この憲法というのが21世紀には考えられないような内容なのです。イスラム教の始祖マホメットのいとこで婿アリーが第四代教主(カリフ)でしたが暗殺されてしまいます。シーア派というのはイスラム世界の主権者はカリフであるアリーの子孫でなければならないとされています。だからイランの国教であるイスラム教シーア派の教義に基づき、「イラン=イスラム共和国」の国家元首はアリーの正統な子孫が現れるまでイスラム教学者が代行する、と憲法にあるのです。まるで御伽噺を21世紀に持ち込んでいるような感じですね。
しかしここまで現実離れすると民衆はかえって冷静なのでしょうか、割と素朴な人が多く、犯罪は皆無ではないが親切で日本の田舎のお年よりみたいな人が多い。しかしこういう人たちを怒らせると一番怖いですね。それがホメイニ革命の熱狂と米大使館占領などの無謀な行動の源だったのでしょうか。
イランは経済制裁を長年受けていて、ハイテク製品の輸入がままならぬ状態なのですが、結構見よう見まねでパソコンを組み上げたり、石油関連機器も試作したりする器用さとたくましさがあります。今は就職難で日本の東大みたいなテヘラン大学工学部を卒業したような秀才でも、現場で汗を流すような仕事をしていますが、逆にそのようなエンジニアと職人仕事の両立が出来るような秀才が多い。ですから技術導入すれば核兵器を作ってしまえるような底力はありえます。
さて最初の部分で在日イラン人の犯罪が多かったと書きましたが、同時にイランの人は素朴で誠心誠意な人が多いとも書いて矛盾を感じられると思います。ある人に聞くと犯罪に走ったイラン人の多くはイラン=イラク戦争に従軍した人が多く、10年近く続いて14年前に停戦したあの戦争で結構人心も荒廃したそうです。
イランは昔はペルシャと呼ばれており、アレクサンダー大王に亡ぼされたアケメネス朝ペルシャとイスラム帝国に亡ぼされた拝火教を国教としたササン朝ペルシャという世界史でも高い文化と繁栄を誇った歴史がありそれを非常に誇りにしているのですが、同時に異民族に亡ぼされたというトラウマも強いようです。そのトラウマによって歴史的に見ても時おりイランは暴走する傾向があるともいえます。古くはイスラム教の一派であったアサッシン(暗殺)教団の発生(英語の暗殺を意味するAssassinationはこの教団が語源です)があり、今の全体主義的なイスラム教学者による政治もそうかも知れません。
イランにも今侵攻を受けているイラクと同じくクルド人問題があります。遊牧民が多いクルド人はイラン、イラク、トルコにまたがる地域を放牧によって行き来していたのですが、今の国境によって民族が3カ国に分断されてしまいました。遊牧民族というのは結構結束が強いですが、それがこの三カ国でクルド人問題となっています。イランではクルド人の反乱に毒ガス攻撃を行ったので、世界から非難をうけた経緯がある。これについてはイラクも同じ。
イランは何だかんだ言っても、昔ササン朝ペルシャを亡ぼしたアラブ人に対して恨みを持っているので、表面は同じイスラム教同士ということで協力しても、実は信用していません。ですからアラブ国家の敵といわれるイスラエルから武器を購入したりしています。今イランの核武装が懸念されるのは一つはイスラエル経由の技術導入と、もう一つは中国経由の技術導入です。
最後にもう一度繰り返しますが、イラン人には親日の人が多い。折角むこうが親しみを持っているのだから、それを踏まえて偏見を持たず冷静に付き合うべきと思います。
これは メッセージ 2 (h_i_r_o_15 さん)への返信です.
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