イラク復興・・中東経済圏-4
投稿者: asean_peace11 投稿日時: 2004/06/16 14:58 投稿番号: [278 / 1982]
[各論:工業”力”の差とは]
戦後日本が先進工業国として発展した大きな要素の一つに
日本人が持つ「きめの細かさ」と「丁寧さ」があると考えています。
(この前提から以下のお話をさせて頂きます)
ここでなぜ、学力の高さを上げなかったか、と言うと
こんな話を聞いたことがあるからです。
それは(場所と名前は失念しましたが)日本国内にある原発で
細管破断事故が発生したと思いますが、動燃からその細管温度計の
製造を請け負った川崎にある中小企業のオヤジさんは
設計図を見た瞬間に「これじゃ強度がたりないだろ」と考えて
動燃の担当者(そのオヤジさより当然若く、高学歴)に連絡した
所、帰って来た返事が
「コンピュータ計算を何度も繰り返して、コンピュータシミュレーション
を何度も繰り返した結果のCAD図面なのだから、その通り製造しろ」
だったそうです・・・そしてあの事故が発生した。
これと同じことが現在のASEANで(多分、イラクを含めた中東でも)大きな
問題になっているのです。
つまり、専門の大学を出て確かにその分野の知識は知っている人間は
ASEANでもかなりの数居るのですが、実践的で基本的な工業力を支える
実感に基づいた高度な知識を持った人間となると・・・先ず皆無に近くなる
んです。
例えば、CAD(コンピュータ)を使った設計者と現場の作業員やその環境管理者の
間には”全く”連携がないのが、多くの第三国では当り前なんですね。
頭脳労働者は決して肉体労働者とは交わろうともしない(ある種、新規階級構造
が出来ている、ASEANでも高学歴者程3K職場を嫌がります)
ですから、そうした高精度な工業力を実現する為に必要な現場の高度な技術力を
教えられる人間も、教育施設もないので、現場の改善はいつ迄経っても進まない。
設計者は平気でコンピュータを使って1マイクロン精度の設計図を
作りますが、現場の作業者と現場の作業環境にその精度を実現する
だけの知識も訓練も与えられていないですし、環境さえ実現されていない。
(いかな技術のH社であってもV-techエンジンは現地で製造出来ても
その上のi-V-techエンジン迄はまだ製造出来ない背景にもそうした地元事情が
存在しています)
途上国程、最新鋭のフルオートメーション設備を求めたがるのも、現場の
レベルと実現しなくてはならない精度の間に大きなギャップが存在するからなんですね。
そうすると、これからのイラクも(中東全域で)確かに石油価格が高かった頃
には自分達は直接労働に参加しなくも良かったでしょうが
今後はそうも行かないと思います(実際、サウジなどの失業率を見ても
そう思われます)
しかし、高度な教育を受けたはずの(識字率も高い)人間が最先端工業力を
真に支える現場に必要な「丁寧さときめの細かさ」を知識と実感として
持ち合わせているか?には大きな疑問を持たざる得ないと考えます。
各論になればなる程、日本人や欧米人にとっては”当り前なこと”が
『当り前ではなくなる事実の存在』が明らかになるのです。
果たしてそうした問題を解決して行くことが可能なのでしょうか?
最新鋭の機械と設備を導入すればする程、反比例的に外資系への
依存度が高くなるのがですが・・
戦後日本が先進工業国として発展した大きな要素の一つに
日本人が持つ「きめの細かさ」と「丁寧さ」があると考えています。
(この前提から以下のお話をさせて頂きます)
ここでなぜ、学力の高さを上げなかったか、と言うと
こんな話を聞いたことがあるからです。
それは(場所と名前は失念しましたが)日本国内にある原発で
細管破断事故が発生したと思いますが、動燃からその細管温度計の
製造を請け負った川崎にある中小企業のオヤジさんは
設計図を見た瞬間に「これじゃ強度がたりないだろ」と考えて
動燃の担当者(そのオヤジさより当然若く、高学歴)に連絡した
所、帰って来た返事が
「コンピュータ計算を何度も繰り返して、コンピュータシミュレーション
を何度も繰り返した結果のCAD図面なのだから、その通り製造しろ」
だったそうです・・・そしてあの事故が発生した。
これと同じことが現在のASEANで(多分、イラクを含めた中東でも)大きな
問題になっているのです。
つまり、専門の大学を出て確かにその分野の知識は知っている人間は
ASEANでもかなりの数居るのですが、実践的で基本的な工業力を支える
実感に基づいた高度な知識を持った人間となると・・・先ず皆無に近くなる
んです。
例えば、CAD(コンピュータ)を使った設計者と現場の作業員やその環境管理者の
間には”全く”連携がないのが、多くの第三国では当り前なんですね。
頭脳労働者は決して肉体労働者とは交わろうともしない(ある種、新規階級構造
が出来ている、ASEANでも高学歴者程3K職場を嫌がります)
ですから、そうした高精度な工業力を実現する為に必要な現場の高度な技術力を
教えられる人間も、教育施設もないので、現場の改善はいつ迄経っても進まない。
設計者は平気でコンピュータを使って1マイクロン精度の設計図を
作りますが、現場の作業者と現場の作業環境にその精度を実現する
だけの知識も訓練も与えられていないですし、環境さえ実現されていない。
(いかな技術のH社であってもV-techエンジンは現地で製造出来ても
その上のi-V-techエンジン迄はまだ製造出来ない背景にもそうした地元事情が
存在しています)
途上国程、最新鋭のフルオートメーション設備を求めたがるのも、現場の
レベルと実現しなくてはならない精度の間に大きなギャップが存在するからなんですね。
そうすると、これからのイラクも(中東全域で)確かに石油価格が高かった頃
には自分達は直接労働に参加しなくも良かったでしょうが
今後はそうも行かないと思います(実際、サウジなどの失業率を見ても
そう思われます)
しかし、高度な教育を受けたはずの(識字率も高い)人間が最先端工業力を
真に支える現場に必要な「丁寧さときめの細かさ」を知識と実感として
持ち合わせているか?には大きな疑問を持たざる得ないと考えます。
各論になればなる程、日本人や欧米人にとっては”当り前なこと”が
『当り前ではなくなる事実の存在』が明らかになるのです。
果たしてそうした問題を解決して行くことが可能なのでしょうか?
最新鋭の機械と設備を導入すればする程、反比例的に外資系への
依存度が高くなるのがですが・・
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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