イラク難民問題

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議長にハージム・アル・ハサニ氏

投稿者: silverlining430 投稿日時: 2005/04/04 17:01 投稿番号: [724 / 1657]
3日に召集されたイラク国民議会がなんとか議長を選出。出席議員241人中、215票を獲得したというのだから、議長選出の事前折衝で、相当に妥協に妥協を重ねて、合意を得てきたのが伺える。

ハサニ氏個人の能力はともかく、イラク各派の言い分に目配りした議会運営ができている点、おそらくは不慣れな合議体制のはずだろうけど、意見の不一致などで瓦解させることなく運営しているだけでもとりあえずは評価したい。

統一イラク同盟とクルド同盟の連立協議では、イラク各派間のバランスを考慮し、議長はスンニ派から選出することを早くから決定していた。

議長のポストに押されていたヤワル暫定政権大統領が、同ポストに就くことを断り続けていたため、残るスンニ派候補であるハサニ氏にするかジャルバ氏にするかの選択になったけど、この選択を絞り込むのには、やはり時間を要するだろうなと感じてはいた。

ジャルバ氏といえばヤワル氏のまたいとこ。出身部族はシャンマル族。シャンマル族は、イラクの国内ばかりでなく、イラクの周辺国にまたがり影響力を持つ有力部族だから、スンニ派住民の支持を取り付けるという意味では格好の議長候補だったと思う。

が、ジャルバ氏は、ヤワル氏の叔父であるアジール氏同様、第一党である統一イラク同盟の選挙人名簿に登録し出馬している。つまり所属政党はスンニ派ながらシーア派の統一イラク同盟。

できるだけイスラム教色を弱めたいと考えているクルド同盟側は、ジャルバ氏の議長就任に難色を示していた。統一イラク同盟の影響力をなんとかして抑えたいと考えていたのだから当然でしょう。

クルド同盟側からすると、望ましいのはヤワル氏の政党「イラク人」に所属する候補が議長になること。となると、「イラク人」に所属しているハサニ氏ということになり、クルド同盟側の意向も踏まえ、今回議長にハサニ氏を選出したという流れなのだろう。

が、このハサニ氏。正直な話、実務能力に乏しく、実務に関してはそれほど期待はできないらしい。

モスル大学卒業後渡米し、ネブラスカ大で国際貿易を学び、コネティカット大で産業組織についての研究で博士号を取得しているが、どうやら実践より理論が得意なタイプのようだ。PhDまで行く人にありがちだけど…。

インターネット会社の経営をしていたようだが、経営手腕はやはりよくて人並みのようだ。

おそらくは彼の議長としての資質についてもいろいろ議論になったとは思う。

スンニ派の支持の取り込み、議長の資質、クルド同盟側の意向――いろいろな争点がある中、合意を取り付けるのはやはり大変なことだったろうとは思う。

ハサニ氏の選出は多分に妥協の産出であることは間違いないけど、あの地域において、一つの体制を壊さず苦心しながら維持し、やっていっているということが、本当に大切なことなのだろうと思う。選挙にボイコットした勢力も共同歩調を見せている点、いろいろ言われてもイラク復興に希望の光はあると感じざるを得ない。
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