イラク難民問題

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戦争せぬ“決まり”

投稿者: nanisun_carrion 投稿日時: 2005/07/21 22:35 投稿番号: [1650 / 1657]
  一九九〇年、イラク軍の侵攻で、多数のクウェート国民がヨルダンに逃れた。難民キャンプで救援物資の運搬や整理などのボランティアに入った日本の若者たちを、難民たちが取り囲み「日本から来たのか。日本はすばらしい国だ」と口々に歓迎した。

  戸惑う若者たちに、難民は「日本には、戦争ができない決まりがあるというじゃないか」。その“決まり”が、憲法であることに気付いた若者たち。オイルマネーで豊かであるはずのクウェートだが、いくら金持ちでも平和でなければ何の意味もないということを、思い知ったという。

  この話は、日本や世界の被災地へボランティアに飛ぶ「日本緊急援助隊」を創設した、日本在住の米国人ケン・ジョセフさん(48)が最近出版した「失われたアイデンティティ」(光文社刊)に出てくる。一行がクウェートを去る時、難民の一人はこう言った。

  「いつか私たちの国も、日本のような国になってみせる」

  日本のような国、とは戦争をしない国という意味だった。

  戦乱が日常という人々にとっては、六十年間も戦争と無縁だったという事実は称賛に値することだ。ケンさんは「日本は憲法のおかげで戦争をしなくてすんでいる。このメリットを生かす援助活動を」と言う。他の国が軍隊を五千人出すなら、日本は支援の民間人を五千人出せ、と。

  戦後、日本国民はアメリカに守られ平和ぼけになった、と言われる。「自分の国は自分で守る」という議論は説得力があるが、どんな守り方がよいのか。それにはまず、この六十年間の価値を考え直すことから始めたい。
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