確かに分かりやすい(笑)
投稿者: silverlining430 投稿日時: 2005/07/01 00:51 投稿番号: [1645 / 1657]
>ニュアンスや非言語的価値を説明するのに、
>あれがぴったりかなと思いました。
そうなんだと思いますよ(笑)。でも、このニュアンスと非言語的な価値を少しでも理解することができるのは、現場に触れた経験のある限られた人しかいないとも思います。
トミーさんの仰る「ニュアンス」ということと「非言語的価値」ということを広く伝えてくれる人は、残念ながらいない。ですので、このことを日本で分かっている人となるとほとんどいないんじゃないでしょうか?
ゆえにイラクをめぐる議論は、得てして現地と乖離し、イラクの地元住民が持つ彼らの生活習慣、考え方、価値観が全く無視された形で進む。
そして、その議論は、イラクの地元住民のことや現場のことなどが考慮されないというか、イメージとしても想像できないし、自分たちからかけ離れたものでしかないので、結局親/反米論のような、自分たちの土俵で理解できるなじみのある議論にすりかえられてしまう。「イラク」を題に掲げたネット掲示板のような場所では、本当の意味でイラクの現地住民の考え方や価値観を踏まえた議論ができている場所は皆無であり、結局は親/反米論に還元され、現場感覚のない話が展開されるというのが実情であると思います。
一つの原因として、現地の言葉でうまく表現することが難しい現地特有の「ニュアンス」なり「非言語的価値」を伝えてくれているメディアやジャーナリストは非常にマレであるということがあり、この点は僕自身も、同業的な仕事をしている立場上、頭を抱えるところです。
大手メディアの記者は事件性の高いものの取材に忙殺される傾向にあるので、現地に通底している先進国のテキストや価値観では解釈の難しい「ニュアンス」や「非言語的価値」をつかみ取るためのゆとりがなかなか持てない。
一方、取材上の業務的な制約のないフリー・ジャーナリストはどうかというと、彼らの伝えるものは極めて政治的で、非常に巧妙な印象操作がなされていたり、ジャーナリスト個人のものでしかない正義感やら倫理観を地元住民に代弁させるということしかしていないため、大手メディア報道よりも精確さを欠くものが多く、現地の実質的な実情を知る上では全く参考にならない。
結局、メディア報道が現地からかけ離れた情報のたれ流しになっている以上、そうした情報にしか依拠できない多くの人たちの議論の内実は、イラクそのものの問題に関わる話ではなくなってしまう。
他方でアラブ報道はどうかというと、もっと質が悪い。ほとんどが井戸端会議レベルの噂話か嘘八百であることが多い。
現地の言葉で言い表すことが難しいけど、それが本質的な実情であるといえる「ニュアンス」や「非言語的価値」を分かっていくことこそが、イラクであればイラクに対する本当の意味での支援の在り方や彼らとの付き合い方を考えていく上で、本当に大切なことではないかとかねがね感じているところです。
>イラク内派閥との、緩やかな(メディアを通した)
>関連はあるでしょうけれども、リアルな結びつきが見えないし
>占領ー反占領は対立軸として後退してないかな?
>ローカルな地平で理解するとしっくり来るんですよ
上の点は、僕も同感です。サマワの事情については、確かにローカルな地平で考えた方が非常にしっくりきますし、ムサンナー県の人口約60万人の内、反占領を訴える勢力は100人にも満たないので、反占領という訴えは対立軸としての実質的な力を持ってはおらず、外部メディアを利用したアピールをもって、おおげさな動きのように見せかけているにすぎない。
ところで、ネットでも読めるイラク情勢を伝えるものとして僕が今のところ一番まともだと思えるものが下です。
http://www.iwpr.net/iraq_index1.html
現在のイラク復興政策の一つに、イラク人ジャーナリストを訓練するというものがございまして、取材上のノウハウの指導を受けたイラク人記者が書いている記事を集めたものです。よろしければご参考にどうぞ。
それではまた。
>あれがぴったりかなと思いました。
そうなんだと思いますよ(笑)。でも、このニュアンスと非言語的な価値を少しでも理解することができるのは、現場に触れた経験のある限られた人しかいないとも思います。
トミーさんの仰る「ニュアンス」ということと「非言語的価値」ということを広く伝えてくれる人は、残念ながらいない。ですので、このことを日本で分かっている人となるとほとんどいないんじゃないでしょうか?
ゆえにイラクをめぐる議論は、得てして現地と乖離し、イラクの地元住民が持つ彼らの生活習慣、考え方、価値観が全く無視された形で進む。
そして、その議論は、イラクの地元住民のことや現場のことなどが考慮されないというか、イメージとしても想像できないし、自分たちからかけ離れたものでしかないので、結局親/反米論のような、自分たちの土俵で理解できるなじみのある議論にすりかえられてしまう。「イラク」を題に掲げたネット掲示板のような場所では、本当の意味でイラクの現地住民の考え方や価値観を踏まえた議論ができている場所は皆無であり、結局は親/反米論に還元され、現場感覚のない話が展開されるというのが実情であると思います。
一つの原因として、現地の言葉でうまく表現することが難しい現地特有の「ニュアンス」なり「非言語的価値」を伝えてくれているメディアやジャーナリストは非常にマレであるということがあり、この点は僕自身も、同業的な仕事をしている立場上、頭を抱えるところです。
大手メディアの記者は事件性の高いものの取材に忙殺される傾向にあるので、現地に通底している先進国のテキストや価値観では解釈の難しい「ニュアンス」や「非言語的価値」をつかみ取るためのゆとりがなかなか持てない。
一方、取材上の業務的な制約のないフリー・ジャーナリストはどうかというと、彼らの伝えるものは極めて政治的で、非常に巧妙な印象操作がなされていたり、ジャーナリスト個人のものでしかない正義感やら倫理観を地元住民に代弁させるということしかしていないため、大手メディア報道よりも精確さを欠くものが多く、現地の実質的な実情を知る上では全く参考にならない。
結局、メディア報道が現地からかけ離れた情報のたれ流しになっている以上、そうした情報にしか依拠できない多くの人たちの議論の内実は、イラクそのものの問題に関わる話ではなくなってしまう。
他方でアラブ報道はどうかというと、もっと質が悪い。ほとんどが井戸端会議レベルの噂話か嘘八百であることが多い。
現地の言葉で言い表すことが難しいけど、それが本質的な実情であるといえる「ニュアンス」や「非言語的価値」を分かっていくことこそが、イラクであればイラクに対する本当の意味での支援の在り方や彼らとの付き合い方を考えていく上で、本当に大切なことではないかとかねがね感じているところです。
>イラク内派閥との、緩やかな(メディアを通した)
>関連はあるでしょうけれども、リアルな結びつきが見えないし
>占領ー反占領は対立軸として後退してないかな?
>ローカルな地平で理解するとしっくり来るんですよ
上の点は、僕も同感です。サマワの事情については、確かにローカルな地平で考えた方が非常にしっくりきますし、ムサンナー県の人口約60万人の内、反占領を訴える勢力は100人にも満たないので、反占領という訴えは対立軸としての実質的な力を持ってはおらず、外部メディアを利用したアピールをもって、おおげさな動きのように見せかけているにすぎない。
ところで、ネットでも読めるイラク情勢を伝えるものとして僕が今のところ一番まともだと思えるものが下です。
http://www.iwpr.net/iraq_index1.html
現在のイラク復興政策の一つに、イラク人ジャーナリストを訓練するというものがございまして、取材上のノウハウの指導を受けたイラク人記者が書いている記事を集めたものです。よろしければご参考にどうぞ。
それではまた。
これは メッセージ 1644 (tommy39dec3 さん)への返信です.
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