イラク日本人襲撃事件

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マスコミの暴力

投稿者: amadeusdus 投稿日時: 2004/07/19 02:28 投稿番号: [796 / 1062]
下記の引用は、3人が解放後、帰国した際の記者会見(中止)の様子。出典は他ならぬ週刊現代。

■ 「耳が聞こえないのか」と

そんな殺伐とした雰囲気を引きずったまま, 18日22時, 3人の帰国後初めての記者会見が行われた. 会場には, 開始予定の1時間以上前から 200人近い報道陣が詰めかけた. 受付で「3人は PTSD(心的外傷性ストレス障害) のため, 記者会見に出席するのは無理」と書かれた用紙が配られていたが, 会場では依然として,

「3人は来るのか」という緊張ムードが漂ったまま. 家族の代理人が,

「本人の到着が遅れていますので……」

と「本人」と「家族」を言い間違えると,

「本人は来るんですか? 来ないんですか? どっち!」

という声があちらこちらから上がり, 代理人が慌てて訂正する場面もあった.

予定時間より送れて到着したのは, 高藤さんの弟・修一さんを始めとする3人の家族とその弁護士, 3人を診察した精神科医の斉藤学[さとる]氏だった.

「やっぱり現れなかった」

3人の会見がキャンセルになったことで, 会見場には不満の空気が高まっていた. 弁護士が経過を説明しようとすると, その声を遮るように記者の質問が飛ぶ. 家族が3人のメッセージを代読して感謝とお詫びの言葉を繰り返すと, 会場内にたまっていたモヤモヤが噴き出し始め, 家族を糾弾する質問が次々に浴びせられた.

「たとえ PTSDにしても, 我々がバグダッドで解放された様子や発言を見る限り, にわかには信じがたいのです. バッシングはご存知ですよね. ご本人がこの場で肉声を出さないと, バッシングや頭を冷やせといった方々を利するというか, 思う壺という流れになる. それだけで救出活動が水泡に帰すると修一さんは思いませんか」

と, ある記者が指摘した. 代理人が, 会見中止は家族の判断ではなく, サポートチームの判断だと説明したが, 記者はなおも食い下がった.

「修一さん個人だけでもお話を聞きたい. 弁護士がガードする話ではない」

「ガードはしていない」
代理人が反論すると, 質問者はなおも興奮気味にこうまで言い放った.

「答えてほしい. (修一さんが) 耳が聞こえないのなら, 別ですけれど」

この一言で, 会見場は凍りついた. マイクを握りかけた修一さんは手を離して黙りこみ, 「最後の言葉で話したくなくなった」とつぶやいた. 吊るし上げのようなその場の雰囲気に, 他の家族も表情をこわばらせて固まった.

その後は, 「にわかに PTSDとは信じがたい」の言葉に引きずられる質問ばかり.

「3人が PTSDというのは現地の医者の診断か. それとも外務省の医務官, あるいは斉藤先生の診断か」

「(3人の) コメントは本人の意思なのか. PTSDの状態でそんなことは可能か」

「もう一度聞きますが, (ドバイの) 先生が PTSDだと診断したんですね」

会見自体は 45分ほどのものだったが, その 30分以上が「本当に PTSDなのか」という質問で占められた.

斉藤医師が, 定義上, 4週間以上ストレス状態が続かないと PTSDではなく, 現時点では急性ストレス障害だと説明した. すると, 一部からは「PTSDじゃないんなら, 出ろよ」という声が聞こえてきた.


■ 「いまさら逃げるなよ」

各社の自由質問が続いたが, 解放を祝福する言葉や, 家族の労をねぎらう言葉は, もちろん一言も発せられなかった. 会見後には,

「うまく質問すればバッシングについてどう思うか, 聞けたのに」

「いまさら逃げるなよ」

など家族への冷ややかな言葉があちこちで聞かれた.

家族をサポートしている弁護士の一人が語る.

「暖かい出迎えの言葉がひとつもない. 『何で出てこない』『PTSDはウソだろう』『家族が隠しているのではないか』. そんな空気が会見場を覆っていました」

拘束直後から家族をサポートし, 20日に3人が実家に帰る際に, 郡山さんを地元の宮崎まで送り届けた NGOイラク救済基金代表の大平直也氏はこう振り返る.

「バグダッドからドバイに移って以降はまさにもみくちゃです. 郡山さんを宮崎に送っていったときも『ひとこと何か言ってくれよ』と容赦なく, 強引に迫る記者がいた. われわれが制御しようとすると『何でおまえらが止めるんだ』と食ってかかる. 18日の会見も『正直つらかった』と家族たちが漏らしていました」

まさに, 公開裁判, マスコミによる集団リンチが繰り広げられていたのだ.
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