イラク戦争

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クルド人:祖国を持たぬ最大の民

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2004/05/13 02:26 投稿番号: [993 / 5091]
  今晩は、はじめまして、zenkoito さん。


>アメリカがクルド人を助けるために動いた話は聞きません。
>imonoyamashotengai >それは事実と違います。
>わたくしには、正しくは、「正確には」それは事実と違います、といいたいのです。

  なるほどです。そうですね。
正確には、それは事実と違います、ですね。納得です。


>クルド人地域は、雨後の竹の子のような多数の部族長が合い争い、群雄割拠し
>ている状態が、ずーと続いているところです。

  それは、正確には事実とは違います。

  イラクのクルド人は、かつては山岳部で伝統的な農業と牧畜が生業でした。
  しかし、現在のクルド人は人口の三分の二が四つの都市に集中して住んでいます。
  医師や技術者には外国で教育を受けた者も多いです。
  つまり、都市型知識人中間層が確固として存在します。
  それが、PUK(クルド愛国同盟)の支持基盤です。
  他方の、KDP(クルド民主党)は、部族に支持基盤を置いていますが。

  ちなみに、1970年代、イラク共産党が全盛時代の頃、イラク共産党員の
35%はクルド人でした。
  イラク共産党との共闘関係も長かったです。


>当分、統一的なアイデンティティーを形成することはないでしょう。
>ましてや、自冶政府のようなものや国民国家的なものはできないでしょう。
>ここの地域だけで、「部族連合体」のようなものができるかどうかも不明です。

  この部分にもまた異議を唱えさせて頂きます。

  92年5月選挙が行われ、PUKとKDPが50議席ずつ、アッシリア・キリ
スト教徒が5議席を獲得しました。
  両派の議長が共同議長を務めています。
  各組織代表からなる執行評議会も発足。

  確かに、途中、内紛もありましたが、現在では、両派は共闘しています。


>外部の強制力を取り払うと、すぐ、争いが始まる。

  そうですね。過去の経緯を考えると、そうも言いたくなります。
  しかし、「外部の強制力」は取り払えません。
  イラン、トルコ、シリアは存在し続けます。
「外部勢力」と「内部勢力」が、それぞれの時期に、それぞれの思惑に則って、
合従連衡してきたという歴史があります。

  本心はともかく、周辺諸国との現状をしっかり考慮して、「クルド独立」を
掲げないというところに、これまでの悲惨な歴史で、いつもいつも全てを失って
きたことに対する痛切な反省が生かされていると思います。

  決して高望みせず、周りのことも配慮して、慎ましく、しかし着実に自治を
謳歌していると、私は感じています。
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