イラク戦争

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「イラク零年」川上泰徳(朝日新聞社)

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/10/01 01:45 投稿番号: [4821 / 5091]
  「私達を人間として扱ってくれたのはサダムだけだった」

  イラクのロマ(ジプシー)はガジャルと呼ばれる。
結婚式などのお祝いに呼ばれ、歌や踊りを披露するのが生業。
一般のイラク人はガジャルに対して強い偏見、差別意識を抱いている。
一般の学校はガジャルの子供を受け入れようとはしなかった。

  大統領就任直後、フセインはガジャルに市民権を与え、
家を所有することを認めた。土地と家を与えた。

  首都陥落後、ガジャル達は、周辺住民によって襲撃され、追い出された。
「サダムが終わったのだから、ガジャルの時代も終わりだ」と
言い放ったのは、その地区の小学校の校長だった。
暴力的に追い出されたガジャル達数百世帯は米軍駐屯地周辺に集まってきた。
「米軍は食料や毛布をくれたし、私達を守ってくれた」


  根強い部族社会
事件が起こった場合、部族同士の話し合いがつくまで、警察は容疑者を
拘束するが、話し合いがつけば、釈放されるのが普通という。
刑法よりも、部族のしきたりの方が優先される。

「イラクは都市を一歩出ると、部族が勢力を張る社会だ。旧政権系であれ、
  アルカイダ系であれ、よそ者が勝手に爆発物を爆破させたり、銃撃や
  ロケット弾をつかって米軍への攻撃をしたりできるような場所ではない」
「道路に深さ1メートルほどの穴を掘って、爆発物を埋め、米軍車輌が通る時に
  遠隔操作で爆発させるような手間のかかる作戦が、地域住民の協力を得ること
  なしに実行できるとでもいうのだろうか」

フセイン政権は、
「軍事独裁国家ではなく、治安情報機関が国を支配する警察独裁の国だった」
1.特別治安部(五千人)大統領直属・大統領警護
2.総合治安部(八千人)政治犯取締
3.総合情報部(一万人)国内外情報機関ムハバラート
4.軍情報部(四〜六千人)軍内部の監視
5.軍治安部:大統領直属:軍を二重チェック
  何重にも張り巡らされ、相互に監視し合い、大統領直属で多重チェック
  軍さえも最大の監視の標的

「アルカイダであれ、外国の情報機関であれ、
  今のようなイラクでは好き勝手に入り放題」
「勝手に金を使ってネットワークを構築している」
各国情報機関の使命はイラクの安定を揺るがすことだ。
「想像を超えた情報戦と謀略戦の中で、
  ムハバラートが国家の治安と秩序を維持してきたことも現実」



スンニ派反米武装勢力十組織の連合体「イスラム民族抵抗運動」統一司令部
「我々の戦闘員は計五万人。イラク全土の武装勢力の約四割を占める」
「政治参加の条件」
一.占領軍が全ての軍隊を撤退させるという計画を発表すること
二.多国籍軍はいかなる軍事行動も行うことなく、全ての都市部から
   撤退すること
三.占領軍との戦いで勾留された政治犯を全て釈放すること
四.アラブ連盟、欧州連合(EU)、イスラム諸国会議機構(ICO)の監督の下で
   暫定政府を樹立する
  「都市部からの撤退は半年以内」「全面撤退は三年以内」
  「米軍が都市部から撤退すれば、米軍やイラク警察・軍への攻撃を停止し、
   選挙に参加する」


http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/iraq/2005/09/post_5d9f.html
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