イラク戦争

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多事争論

投稿者: welcome2thecivilization 投稿日時: 2004/12/08 01:17 投稿番号: [3638 / 5091]
近頃、国益と戦争に関する論議が喧しいですが、さて、私たちを取り巻く世界の状況を見渡しますと、私は先哲の、次のような言葉を思い出さずには居れません。

孫子に曰く。
  凡そ用兵の法は、
  国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。
  軍を全うするを上と為し、軍を破るはこれに次ぐ。
  旅を全うするを上と為し、旅を破るはこれに次ぐ。
  卒を全うするを上と為し、卒を破るはこれに次ぐ。
  伍を全うするを上と為し、伍を破るはこれに次ぐ。
     この故に百戦百勝は善の善なるものに非ず。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なるもの哉。
故に上兵は謀を伐つ。その次は交を伐つ。その次は兵を伐つ。その下は城を攻む。

  今ウクライナではCIS諸国をめぐるアメリカとロシアの利権、EUとロシアの地政学的な派遣抗争のため、「戦わずして人の兵を屈す」ための権謀術数が渦巻いておりますが、アメリカはイラクに於いてこれに失敗し、「国を全うするを上と為」し得なかったために城を攻め兵を伐った……と言えるのではないでしょうか。

  一方で、私たちの日本は、一体どのようにやっていくべきなのでしょうか。このことについて、やはり先哲は、次のように述べております。

老子に曰く。
         奪わんと欲すれば、まず与えよ。
  将にこれを歙めんと欲すれば、必ず固(しばら)くこれを張れ。
将にこれを弱くせんと欲すれば、必ず固くこれを強くせよ。
  将にこれを廃せんと欲すれば、必ず固くこれを興せ。
  将にこれを奪わんと欲すれば、必ず固くこれを与えよ。
是を微明と云う。
柔弱は剛強に勝つ。魚は淵より脱すべからず、国の利器は以て人に示すべからず。

人にも、国にも、それぞれ得意分野というものがあります。それを考えますと、私たち日本は、むしろ老子の言葉に習って、やっていくべきではないかと、私は考えますが、みなさんはいかがでしょうか。


きょうは、こんなところです。



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