イラク戦争

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愛国と哀国

投稿者: taisyoudons15 投稿日時: 2004/12/05 23:47 投稿番号: [3555 / 5091]
山田風太郎氏は太平洋戦争勃発時にも身の寄る辺の曖昧さに当惑してた。派手な大本営発表の誇大戦果に湧きまくる周囲の喧騒をなかなか飲み込めずにいた。彼が強烈な愛国者に目覚めたのは皮肉にも東京大空襲という日本の防衛線がズタズタになって国民の頭上に直接惨禍が降ってくるような体験からであろうと思う。
八月十五日の終戦(敗戦)にいたるまで山田風太郎はこのだめな大日本帝国と臣民たちに痛切な哀感をもって日記にその思いを書いている。日本の敗戦を予想し
それは近いだろうと予感しつつ米国による戦後支配によって骨抜きにされるであろう日本人の精神の荒廃を憂い、むしろ苛烈なる支配を望むとも記している。
日記は昭和二十年十二月三十一日で終わっている。
○運命の年暮るる。
日本は亡国として存在す。
われもまたほとんど虚脱せる魂を抱きたるまま年を送らんとす。
いまだすべてを信ぜず。
これが敗戦の年の最後の言葉である。
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