RE:国際法とは・・・・・
投稿者: etranger3_01 投稿日時: 2004/11/17 18:19 投稿番号: [2570 / 5091]
ジョン2さん、はじめまして。etrangerと申します。
興味深い質問なので私の知る範囲でお答えしたいと思いますので、まずはご挨拶させていただきます。
私も貴方と同じように、ただし違う視点と立場で4つの戦争を見てきました。
とくに10年前の湾岸戦争は、アメリカ国内でCNNの報道を見て過ごしました。
アメリカにどのようにプロパガンダが蔓延しているか、そして国民がどのように信じ込まされているか、まさに目の当たりにしてきました。
そして私も、コソボ紛争を期にアメリカの正当性を疑う姿勢を持つようになりました。それは、コソボ紛争終結後、国連により旧ユーゴ特別戦犯法廷(ICTY)なるものが設置されましたが、その裁判所規程には次のように「1991年以降の旧ユーゴ領域で行われた国際人道法の重大違反に責任を有する個人の訴追について、権限を与えられている(裁判所規程1条)」となっており、その対象はセルビア人やクロアチア人に限られていなかったからです。
にもかかわらず、実際にこの裁判所でこれまで裁かれたのは現地民族ばかりでNATO関係者は一切裁かれていません。また、NATO関係者も、罪を犯したのであれば裁かれるべきだと主張し、付随的破壊(コラテラル・ダメージ)を超える無差別な破壊行為について、NATO関係者を訴追に含めようとしたある偉大な国連人権高等弁務官がいましたが、軍の証拠隠蔽能力は完璧で調査が間に合わず、不問に終わりました。
参考:SUNの「旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所」ページ
http://www.issue.net/~sun/se/com20000105.html
そのときに浮上したのが、別の裁判所の存在でした。
それが、国際刑事裁判所(ICC)です。
このICCについて定めるローマ規程という国際条約が、史上初めて、ジュネーブ条約に罰則規定を設けた形の裁判所規約なんです。つまり、ジュネーブ条約違反を裁く国際機関が誕生したということです。詳しくは私のプロフィールから、もしくは私のトピを参照してください。
国際刑事裁判所(ICC)と日本
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552020085&tid=9qbadd7babbvbadbhbdbdja1ja3ia3ca3ca1 ka4hffckdc&sid=552020085&mid=1&type=date&first=1
>少し質問があるのですが、国際法、ジュネーブ条約等は
アメリカには適用されないものなのでしょうか?
そしてこの質問に関する回答ですが、アメリカはこれまで数々の政府解釈を利用してジュネーブ法の適用外にあるかのような決定を行い、それを実践してきました。しかし、戦争捕虜の扱いなどについては、国内司法によりこの動きに歯止めがかかろうとしています(読むもの一杯でごめんなさい)。
RE:米軍特別軍事法廷の違法判決(上)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552020085&tid=9qbadd7babbvbadbhbdbdja1ja3ia3ca3ca1 ka4hffckdc&sid=552020085&mid=296
RE:米軍特別軍事法廷の違法判決(下)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552020085&tid=9qbadd7babbvbadbhbdbdja1ja3ia3ca3ca1 ka4hffckdc&sid=552020085&mid=297
また、ハーグ陸戦協定などの戦時国際法を守っているかについても、各国の法律家団体などから疑問や訴追の声が寄せられ、それらの声はICCに届いています。しかし、アメリカは強大すぎ、またICCに加盟していないため訴追するのは難しいのが現状です。
でも本来は、条約を締結した加盟国はすべて条約を守る義務があるので、アメリカも例外ではないんですよ。ただ、いままでは(ICCが発足するまでは)これらの条約に罰則規定がなかったんです。だから、安保理がその都度の利害に応じて対応したり対応しなかったりとムラがあったんですね。
法の支配の確立はこれからですよ。アメリカも含めた大国の論理に脅かされない、法秩序を求める声は世界中にあります。そして、国連もこうした動きを支持しています。
だから今はアメリカや中国などの強国には国際法を適用することは難しいですが、世界の流れは普遍的管轄権という、誰にも免責
興味深い質問なので私の知る範囲でお答えしたいと思いますので、まずはご挨拶させていただきます。
私も貴方と同じように、ただし違う視点と立場で4つの戦争を見てきました。
とくに10年前の湾岸戦争は、アメリカ国内でCNNの報道を見て過ごしました。
アメリカにどのようにプロパガンダが蔓延しているか、そして国民がどのように信じ込まされているか、まさに目の当たりにしてきました。
そして私も、コソボ紛争を期にアメリカの正当性を疑う姿勢を持つようになりました。それは、コソボ紛争終結後、国連により旧ユーゴ特別戦犯法廷(ICTY)なるものが設置されましたが、その裁判所規程には次のように「1991年以降の旧ユーゴ領域で行われた国際人道法の重大違反に責任を有する個人の訴追について、権限を与えられている(裁判所規程1条)」となっており、その対象はセルビア人やクロアチア人に限られていなかったからです。
にもかかわらず、実際にこの裁判所でこれまで裁かれたのは現地民族ばかりでNATO関係者は一切裁かれていません。また、NATO関係者も、罪を犯したのであれば裁かれるべきだと主張し、付随的破壊(コラテラル・ダメージ)を超える無差別な破壊行為について、NATO関係者を訴追に含めようとしたある偉大な国連人権高等弁務官がいましたが、軍の証拠隠蔽能力は完璧で調査が間に合わず、不問に終わりました。
参考:SUNの「旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所」ページ
http://www.issue.net/~sun/se/com20000105.html
そのときに浮上したのが、別の裁判所の存在でした。
それが、国際刑事裁判所(ICC)です。
このICCについて定めるローマ規程という国際条約が、史上初めて、ジュネーブ条約に罰則規定を設けた形の裁判所規約なんです。つまり、ジュネーブ条約違反を裁く国際機関が誕生したということです。詳しくは私のプロフィールから、もしくは私のトピを参照してください。
国際刑事裁判所(ICC)と日本
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552020085&tid=9qbadd7babbvbadbhbdbdja1ja3ia3ca3ca1 ka4hffckdc&sid=552020085&mid=1&type=date&first=1
>少し質問があるのですが、国際法、ジュネーブ条約等は
アメリカには適用されないものなのでしょうか?
そしてこの質問に関する回答ですが、アメリカはこれまで数々の政府解釈を利用してジュネーブ法の適用外にあるかのような決定を行い、それを実践してきました。しかし、戦争捕虜の扱いなどについては、国内司法によりこの動きに歯止めがかかろうとしています(読むもの一杯でごめんなさい)。
RE:米軍特別軍事法廷の違法判決(上)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552020085&tid=9qbadd7babbvbadbhbdbdja1ja3ia3ca3ca1 ka4hffckdc&sid=552020085&mid=296
RE:米軍特別軍事法廷の違法判決(下)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=552020085&tid=9qbadd7babbvbadbhbdbdja1ja3ia3ca3ca1 ka4hffckdc&sid=552020085&mid=297
また、ハーグ陸戦協定などの戦時国際法を守っているかについても、各国の法律家団体などから疑問や訴追の声が寄せられ、それらの声はICCに届いています。しかし、アメリカは強大すぎ、またICCに加盟していないため訴追するのは難しいのが現状です。
でも本来は、条約を締結した加盟国はすべて条約を守る義務があるので、アメリカも例外ではないんですよ。ただ、いままでは(ICCが発足するまでは)これらの条約に罰則規定がなかったんです。だから、安保理がその都度の利害に応じて対応したり対応しなかったりとムラがあったんですね。
法の支配の確立はこれからですよ。アメリカも含めた大国の論理に脅かされない、法秩序を求める声は世界中にあります。そして、国連もこうした動きを支持しています。
だから今はアメリカや中国などの強国には国際法を適用することは難しいですが、世界の流れは普遍的管轄権という、誰にも免責
これは メッセージ 2563 (johndenver2countryroads さん)への返信です.
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