イラク戦争

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>状況分析はごもっともですが

投稿者: seasonal_zone 投稿日時: 2004/11/15 01:14 投稿番号: [2367 / 5091]
レス有難うございます。

>アメリカの財政赤字は巨大にふくれてきます。つまりドル暴落の可能性がでてきますが,いかに考えますか。


・・・・ドルが暴落するという状況は、通貨決済資金としてドルの信用が無くなる、或は使われなくなるということです。

  現状でドル以外に貿易の決際で使われているのはユーロですが、ご存知のように、まだ世界のほとんどの地域ではドルが使われています。(日本と中国間の貿易決済も多くの場合、ドル建てです。)
  ユーロがドルと同程度、或はそこまでいかなくても、相当程度まで決済通貨として使われているなら、アメリカの財政赤字はドルの暴落を招く要因となるかもしれません。

  しかし、アメリカはヨーロッパ圏以外でのユーロ決済を許さないでしょう。これと同様に、アジア圏での円決済や、アジア共通通貨の構想もアメリカは絶対に認めることはないと思います。

  ところで、昨今の原油高騰で一番利益を享受している国と、一番不利益を被っている国は何処だと思いますか?

  原油高騰で一番笑っているのは、(投機筋は別とすれば)言うまでもなくOPEC産油国です。このOPECの中にはアメリカが支配するイラクは勿論、北海油田を擁するイギリスも含まれていますが、中でも一番喜んでいるのは世界最大の産出量を誇るロシアです。
  他方、一番被害を受けているのは、日本、韓国、中国ですが、中でも日本を追い抜くほどの原油輸入国となった中国は、日本との経済規模の割合の違いからいっても、その影響度は深刻です。へたをすれば高度成長に打撃を与えかねない不安定要素です。

  今、アメリカは中東に支配力を及ぼすことで、さらにはイラクを手中に置くことで、戦略物資である原油の価格を意のままに操作できる立場になりました。これは、言い換えればアメリカが世界を支配できる体制ができあがったといっても過言ではないと思っています。
  現実には原油生産量は実需要を上回っていますし、原油が高騰すれば不採算油井への投資も可能となるので、中国が原油をがぶ飲みし続けるといっても、実需要が生産量を上回るということはありません。原油価格の高騰は投機によるものであることは周知の事実です。したがって、原油相場が落ち着けば需要と供給の法則通り、原油価格は元の水準に落ち着くでしょう。

  ところで、この原油価格の上げ下げがアメリカの意のままにされるとすればOPEC産油国はどうするでしょう。アメリカが中東で新たな火種を焚きつければ原油は高騰し、平和政策を採れば原油価格は低迷する。一国の歳入状況をアメリカに握られて、長期的な財政計画が建てられますか?今後、財布の入り口を握っているアメリカに積極的に逆らえますか?この状況は、ロシアについても例外ではないと考えます。

  他方、原油輸入国はアメリカに逆らえますか?   もし逆らって原油の輸入に支障をきたしたり、さらに高値で輸入しなければならないとしたら、一国の成長や安定はどうなりますか?

  従ってOPEC諸国や日本、中国、韓国などのアジア諸国が決済通貨をドルからユーロに切り替えるなどということは、今の状況下では考えられない。

  通貨と言うのは観念の世界で、兌換紙幣でない1ドル札に、実際に金1オンスの価値があるわけではありません。しかし、ドルを決済通貨として使用している以上、1ドルは1ドルです。また各国通貨との為替レートも、円ドル相場を見ればわかるように、大局的には国際政治によって動かされています。

  以上より、アメリカが中東支配に失敗しない限り、戦費調達のためいくらドルを印刷しようが、財政赤字になろうが、ドルが暴落することは無いのだろうと考えています。
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