「サダムの時代」読売新聞連載(その2)
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2004/07/19 04:30 投稿番号: [1624 / 5091]
シュウキー氏の自己否定的な姿勢は真摯だと思う。
社会の隅々にまで張り巡らされたフセインの独裁体制下では、亡命活動や地下
活動という形態にならざるを得なかったと思う。
イラクが反米=親ソに留まる限りに於いて、バース党のイラク共産党への激烈
な弾圧を黙認し続けたソ連への疑問は抱かなかったのだろうか?
各国共産党をソ連一国の利益の為に、『駒』に使うというソ連共産党に疑問を
抱き、批判し、更には、そうなってしまう根拠の解明へと突き進まなかったのだ
ろうか?
クルド人女性兵士のカフィーヤ
クルド両派の長年にわたる陰惨な内紛、宿敵フセインとさえ手を組む、、、
そんなクルドの歴史にカフィーヤは、「私の心は、二つに引き裂かれてきたのだ
」と語る。
クルド両派の対立の原因は、農地改革に反対する大土地所有制維持の、部族的
忠誠心を核とするKDP(バルザーニ派)と、土地改革を推進しようとする勢力
、都市知識人を中核とするPUK(タラバーニ派)の対立。
サダムフセインの軍に加わったクルド人は裏切り者=ジャシュと呼ばれた。
しかし、民族解放の美名の下に党利を優先させ、住民を犠牲にしてきたクルド
両派を批判し、あえてサダムに協力した部族もあったそうだ。
クルドの新聞社が7月に行った世論調査では、独立を望むが45%、連邦制を
望むが51%だったそうだ。非常に拮抗している、つまり、クルドの意見は二分
されているとも言えると思う。もちろん、現状の自治権を享受し、守るという前
提の上でのことだと思うが。
『国家を持たない最大の民族』であるクルド民族は悲劇の民族だと思う。
周辺諸国が長年クルド各派を政治的に利用しようとしてきたこと。
しかし、クルドの側にも反省せねばならない点も多いと思う。
クルド両派の内紛の深層の原因は、クルド内の<大土地所有者階級>と
<小作人階級・労働者階級>という階級対立にあると思う。
ソ連共産党にもまた政治的に利用されてきたイラク共産党・クルド共産党。
ソ連共産党のソ連中心主義=ソ連一国主義と矛盾をきたさなかったのだろうか。
私はイラク共産党・クルド共産党の戦略・戦術、情勢分析をすら知らないので、
それ以上に深いことは語る資格がないと思う。私自身の今後の課題としたい。
これは メッセージ 1623 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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