対米追随は愚?高坂正堯氏に学ぶ
投稿者: londontesco 投稿日時: 2004/04/17 19:49 投稿番号: [84662 / 280993]
対米追随は、いかにも情けない政策に見えます。
しかし、イラクへの自衛隊派遣については、違った観点(イラクへの国際社会の責任)から正当化できると思いますし、支持します。詳しくは、お手数ですが83070を見てください。
さて、米国は誰にとっても付き合うのは難しいところがあります。大国ですが、ガキ大将のようなところもあります。押しつける積もりはありませんが、英国の対米外交は、日本にとっても教訓となる逸話が多いです。
高坂正堯著「世界史の中から考える」(新潮選書、1996年)に、「先達に学ぶアメリカ研究」という章があります。パナマ運河の権益を巡って米英が鋭く対立し、対立がエスカレートしかけたとき、英国はある一定以上の抗議を自重した。その理由について、当時のブライス在米英国大使は、
「『どんな場合でも、イギリスはアメリカと戦争をしないという国是になっています。・・・・戦争をする腹がなくて、抗議ばかり続けて、何の役に立ちましょうか。それはわれわれが恥をかくに止まります』とまず答えた。それに続いて大使は、「アメリカ人の歴史を見ると、外国に対して相当不正と思われるような行為を犯した例はあります。しかし、その不正は、外国からの抗議とか請求とかによらず、アメリカ人自身の発意で、それを矯正しております。これはアメリカの歴史が証明するところです。われわれは黙ってその時期のくるのを待つべきです』と言」った。
今回のイラク戦争については、私も開戦には反対でした。しかし、アメリカに「ざまあみろ」とばかり言っておれないと考えています(No.83070)。
それに加え、遅まきながら今の米国は、故高坂氏の指摘、または引用したブライス大使の言葉どおり、方向修正を始めたように思います。昨日の出てきた国連案支持の件です。また、開戦時には、諸手をあげて戦争支持だった米国世論も、最近は風向きが変わってきています。不十分ですが、アメリカも反省モードの気がします。(なお、開戦理由に無理はあったが、フセインという独裁者が退場したことは評価しなくてはならないと思います。あの銅像が倒れた時のバクダット市民の喜びぶりは本物だったのでしょうから。問題は、その後の治安回復、復興が遅れていることです)
英国は、基本的なアメリカの自律性を信用し、言うべきことは言うが、米国との同盟を堅持する、そして米国の理解を待つ、という政策をとり続けているようです。これを臆病者の外交と呼ぶか、老練な外交手腕と呼ぶかは、意見のわかれるところだと思います。私は英国に暮らしてみて「日本の対米追随外交も、そう卑下すべきものでもないかも」と、考え始めています。
しかし、イラクへの自衛隊派遣については、違った観点(イラクへの国際社会の責任)から正当化できると思いますし、支持します。詳しくは、お手数ですが83070を見てください。
さて、米国は誰にとっても付き合うのは難しいところがあります。大国ですが、ガキ大将のようなところもあります。押しつける積もりはありませんが、英国の対米外交は、日本にとっても教訓となる逸話が多いです。
高坂正堯著「世界史の中から考える」(新潮選書、1996年)に、「先達に学ぶアメリカ研究」という章があります。パナマ運河の権益を巡って米英が鋭く対立し、対立がエスカレートしかけたとき、英国はある一定以上の抗議を自重した。その理由について、当時のブライス在米英国大使は、
「『どんな場合でも、イギリスはアメリカと戦争をしないという国是になっています。・・・・戦争をする腹がなくて、抗議ばかり続けて、何の役に立ちましょうか。それはわれわれが恥をかくに止まります』とまず答えた。それに続いて大使は、「アメリカ人の歴史を見ると、外国に対して相当不正と思われるような行為を犯した例はあります。しかし、その不正は、外国からの抗議とか請求とかによらず、アメリカ人自身の発意で、それを矯正しております。これはアメリカの歴史が証明するところです。われわれは黙ってその時期のくるのを待つべきです』と言」った。
今回のイラク戦争については、私も開戦には反対でした。しかし、アメリカに「ざまあみろ」とばかり言っておれないと考えています(No.83070)。
それに加え、遅まきながら今の米国は、故高坂氏の指摘、または引用したブライス大使の言葉どおり、方向修正を始めたように思います。昨日の出てきた国連案支持の件です。また、開戦時には、諸手をあげて戦争支持だった米国世論も、最近は風向きが変わってきています。不十分ですが、アメリカも反省モードの気がします。(なお、開戦理由に無理はあったが、フセインという独裁者が退場したことは評価しなくてはならないと思います。あの銅像が倒れた時のバクダット市民の喜びぶりは本物だったのでしょうから。問題は、その後の治安回復、復興が遅れていることです)
英国は、基本的なアメリカの自律性を信用し、言うべきことは言うが、米国との同盟を堅持する、そして米国の理解を待つ、という政策をとり続けているようです。これを臆病者の外交と呼ぶか、老練な外交手腕と呼ぶかは、意見のわかれるところだと思います。私は英国に暮らしてみて「日本の対米追随外交も、そう卑下すべきものでもないかも」と、考え始めています。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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