イラクで日本人拘束

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産経新聞社説

投稿者: orzzro 投稿日時: 2004/04/16 10:00 投稿番号: [69236 / 280993]
【主張】邦人人質事件   ひとまず解放を喜びたい

  イラクでイスラム武装勢力に捕らわれていた日本人人質三人が無事解放された。多くの人の努力で解決にこぎつけたことを喜びたい。

  無事救出までには多くの曲折があったが、まず評価しなければならないのは、今回の政府の対応であろう。

  政府は事件直後から、(1)犯人たちからの自衛隊撤退という政治的要求には応じない(2)人質救出に全力をあげる−という姿勢を貫いた。

  過去の人質事件の失敗に学んだ危機管理対策が生かされたといえる対応だったが、この二つの基本姿勢を即座に決めたことで、政府の対応が迅速かつ筋の通ったものとなった。

  官邸の対策本部、ヨルダンに置かれた現地緊急対策本部、それに外務省などが不眠不休の対応を続け、各国とも連絡を取り合い、政府機関を総動員して水面下の努力も続けた。

  こうした対応にもかかわらず、家族や支援団体は政府批判を続けた。心配と焦りは察して余りあるものだったにしても、一部言動にはうなずけないものがあった。

  人質解放予告が一時出された十一日未明の「家族の声明」には、「世界中の仲間に対して心からの感謝をささげます」とあったが、日本政府の努力に対する感謝の言葉はなかった。

  逆に、「自衛隊撤退」を訴え、川口順子外相の中東向けテレビ録画から、「怒り」や「自衛隊の派遣目的」を削除するよう要求し、「削除できないなら放映の中止を」とまで求めた。

  三人の行動は外務省の再三の退避勧告を無視したものであれば、本来自己責任が問われるべきだが、政府や社会に迷惑をかけたことへ陳謝の言葉も最初はほとんど聞かれなかった。

  三人は幸いにも無事救出されたが、まだ二人の行方が不明だ。今回確認された原則、得られた教訓を忘れてはならない。それは、日本政府はもはや人質犯の要求には応じないという原則であり、国民が政府の勧告を無視して行動する場合は、自己責任を負わなければならないということだ。

  解放された三人は帰国後、各メディアに多く登場することだろうが、こうした責任の自覚としかるべき感謝の表明なしに政治的主張を続ければ、国民の反応は冷ややかなものとなろう。

http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm
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