イラクで日本人拘束

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投稿者: mc_kain_respect0507 投稿日時: 2004/04/16 09:52 投稿番号: [69198 / 280993]
軽い行動、重い責任




  「抱きしめてやりたいけど、殴ってやろうかとも思う」。人質の肉親の1人が解放が予告された際に語った言葉が耳に残っている。その複雑な思いが、私たちの思いと重なるからだろうか。

  3人の安全を祈らなかった人はいない。全員の無事解放は本当に良かった。そのことを幾重にも強調したうえで、相半ばする喜怒の「怒」についても、この際明らかにしておかなければならない。

  一つは、危険を承知の上だったにもかかわらず、3人にそれへの備えが決定的に欠けていたことだ。

  外務省はイラク全土の邦人に昨年2月から「退避勧告」を出している。この間、具体的な危険を伝える渡航情報は27回も出された。しかも、3人がそんなイラクに入ったのはシーア派過激派が各地で暴動を起こし、全土が騒乱状態に陥った直後のことだった。

  彼らのうちの1人は出発直前のメールで「情勢が悪化してきた」との認識を示しつつ「あとは運次第」と書き残していた。無謀さの証拠と言える。途中で引き返すのは勇気のいることかも知れないが、何の安全策も施さずに突入したのでは、自殺行為と言われても反論はできない。

  発生直後の記者会見で、安否情報がないことなどを巡って家族が政府を批判するのを見て、首をかしげた人は少なくなかった。14日の外国特派員との会見では家族から謝罪の言葉も聞かれたが、救出された3人も猛省が必要だ。

  もう一つは、結果の重大性だ。3人が自ら招いた危機が、自衛隊の撤退という一国の姿勢と秤(はかり)にかけられた。人命か国策かという重い命題が、あまりにも軽い行動からもたらされたことに、だれもが戸惑った。

  自衛隊の派遣に反対した人たちの中には、卑劣な犯行を自説の補強に使うような動きもあった。解決が長引けば、国際常識を向こうに回してそんな議論が勢いを得ていた可能性もある。3人の罪というほかない。

  幸いにもこの8日間、自衛隊の進退について、政府、与党に姿勢のぶれはまったくなかった。人質と引き換えに巨額の身代金付きで過激派を野に放った過去が、今回の犯行の引き金になったとする指摘がある。苦い教訓を今後も生かす強い決意が求められる。

  「日本の街の声に我々は耳を傾けた」「友人たる日本の人々に、イラクにいる自衛隊を撤退させるよう日本政府に圧力をかけることを求める」

  人質解放を予告した声明文で、武装グループは、何か所か、日本の政府と国民の分断を狙ってこんな言い方をしている。

  1人の振る舞いが、回り回って1億人の命運を左右することさえ起こしかねない。今回の事件で、そのことを改めて実感する。(社会部長   楢崎   憲二)
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