イラクで日本人拘束

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古館さん負けないで (長文です)

投稿者: dictionarius 投稿日時: 2004/04/13 23:03 投稿番号: [46427 / 280993]
私は現在ドイツに住んでいて古館伊知郎さんの「報道ステーション」をテレビで見ることはできません。この掲示板のリアルタイムの書き込みを見てそのおよその内容を想像するだけです。
私は古館さんと同じく、太平洋戦争が終わった約十年後の昭和29年12月に生まれました。
私たちの世代は、戦争で最も苦労した世代を親に持ち、自らは戦後の平和と復興の恩恵に最も浴して成長しました。
私たちが物心ついたころ、団塊世代のお兄さんたちが叫ぶ「アンポ(安保=日米安全保障条約)ハンタイ」の掛け声を聞いて、思わず「アンコの入った湯たんぽ」を連想しました。小学校の頃、三波春夫の歌う「東京五輪音頭」(詞曲とも平和そのもの)に合わせて毎日校庭で全校生徒が踊りの練習をしました。白黒テレビが普及したばかりで、同級生らと「忍者部隊月光」ごっこに興じたのもこの頃です。中学時代は巨人のV9時代の真っただ中で、私たちは星飛雄馬(ほし・ひゅうま)の大リーグボールをこっそり練習し、ミリタリールック(カッコよさねらいのニセ軍服)のグループサウンズの甘ったるい歌に熱狂しました。高校時代の前半は、大阪万国博覧会のアメリカ館でアポロ宇宙船が持ち帰った「月の石」を一目見たくて3時間以上も並び(あの頃は誰もテロを恐れなかった)、後半は受験戦争のさなかベトナム戦争の悲惨な実態も知らず、ジローズの歌う「戦争を知らない子供たち」をみんなで熱唱しました。そして大学紛争が終わった後の平穏な大学に入学し、オイルショックによる就職難はありましたが、戦争に巻き込まれることもなく何とか無事大人になることができました。
私たちは、戦争の放棄を掲げる日本国憲法を世界に誇る憲法として学校で教わり、それを空気のような自明の存在として享受し、戦争の恐怖を少しも感じることなく、また仕事一筋の親世代のおかげで経済的な不自由を味わうことなく、日本の歴史上もっとも恵まれた時代に少年時代を送りました。
私たちはこの恵まれた環境の中で、自分で選んだ道を歩み、それに打ち込むことができましたが、そのことは逆に私たちにとって、戦争で最も苦労した親世代に対するかすかなコンプレックスになっています。私たちは自分の業績を誇ることができる反面、自信満々にはなりきれず、どこかでうしろめたさをもち、どこかでシャイなところがあります。私たちと同世代の有名人では、野球の江川卓さん、掛布雅之さん、大相撲の千代の富士さん(現・九重親方)、タレントの所ジョージさん、明石家さんまさんらがいますが、これらの人たちにもどこか上記のような共通の特徴を感じるのは私だけでしょうか。
失礼ながら古館さんにも同世代としてそのような一面を感じています。私たちは、「お国のために死ね」と教えられた旧人類の親たちと、共通一次・センター試験世代の新人類の間にはさまれた平和の申し子世代です。私たちの世代は同時に、今イラクで捕まっている今井紀明さんの親の世代でもあります。古館さんにも彼と同じ年頃のご子息がおられるだろうと思います。
この掲示板の批判的な書き込みなどでご自分の中にも迷いがあるかもしれませんが、どうかご自分の信念を貫いて下さい。同世代の一人として心から応援しています。
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