Re: ポロニウム・・・結論。
投稿者: take_the_rag_away 投稿日時: 2006/11/30 23:00 投稿番号: [280682 / 280993]
皆様、結論です。
(って、誰も気にしてないか・・・)
「ポロニウムの放射能はウランの300倍」…完全な誤りです。
比放射能はやはり、100億倍以上が正解。
ノーベル賞HP、キュリー夫妻の紹介記事:
Marie and Pierre Curie and the Discovery of Polonium and Radium
http://nobelprize.org/nobel_prizes/physics/articles/curie/index.html
で、誤解の原因がようやくわかりました。
「ウランの300倍」は、キュリー夫人がピッチブレンド(瀝青ウラン鉱)から
分離した「ビスマスを含む成分」の放射能。
At the end of June 1898, they had a substance that was about 300 times more strongly active than uranium.
これについて、原論文の記載:
"We thus believe that the substance that we have extracted from pitchblende contains a metal never known before, akin to bismuth in its analytic properties. If the existence of this new metal is confirmed, we suggest that it should be called polonium after the name of the country of origin of one of us."
「・・・分析上の特性がビスマスに類似した未知の金属を含む・・・」
「もしこの新しい金属の存在が確かめられるならば・・・」
この時点では、新しい放射性金属「ポロニウム」の含有が示唆されただけで、
単品として分離されたわけではありません。
(周期表上の位置が確定したのが1912年、純粋な金属の調製は1946年)
別の「バリウムを含む成分」から見つかったのがラジウムで、そちらはその後、
キュリー夫人が、数トンの鉱石から0.1gの純粋な塩化物を単離しました。
これが誤解の元かもしれません。
キュリー夫人のことを調べてて…改めて、感銘を受けました。
「キュリー夫妻の業績と生涯 知られざるキュリー夫人の真実」
http://www.jfcr.or.jp/Ra100/innervision/koizumi.html
当時、ロシアに併合されていた故国ポーランドへの思いをこめて
キュリー夫人が命名した「ポロニウム」。
こんな形で、ロシアの道具(あるいはロシア叩きの道具?)にされるなんて。
純粋なポロニウム210は、自身の出すエネルギーで500℃まで昇温し、
簡単に昇華して、飛んで行ってしまうらしいです。
多分、何かと混合し、希釈した状態でなければ、取り扱いは困難でしょう。
毒殺事件で使われたポロニウムも、他にどういう特殊な元素が見つかるか、
何と混合されていたかがわかると、出所が特定できるかもしれませんね。
それにしても、「ウランの300倍」…誰も、違和感ないのかなぁ。。。
ウィキぺディアはともかくとして、「原子力百科事典 ATOMICA」をはじめ
大学や研究所などのまともなHPでも、この表現が多く使われています。
今回の毒殺事件報道でも、「ウランの300倍」に、心底恐怖を感じた人が
多かったようですね。
私はここで「劣化ウラン」を散々議論したおかげで、「300倍」なら
たいした毒ではないことがわかりますが…
ウランはとにかく怖い…これが、一般的な感覚なんでしょう。
「劣化ウラン弾廃絶」が、いいアピールになるワケだ。。。
あー、これでやっと眠れます。
トミー様、
昨日のご来訪で、
アセアンさん達とのMSNグループを久しぶりに覗かせていただきました。
相変わらず、国際的な議論からキワモノまで、ハイレベルですね。
勉強させていただきます。
(って、誰も気にしてないか・・・)
「ポロニウムの放射能はウランの300倍」…完全な誤りです。
比放射能はやはり、100億倍以上が正解。
ノーベル賞HP、キュリー夫妻の紹介記事:
Marie and Pierre Curie and the Discovery of Polonium and Radium
http://nobelprize.org/nobel_prizes/physics/articles/curie/index.html
で、誤解の原因がようやくわかりました。
「ウランの300倍」は、キュリー夫人がピッチブレンド(瀝青ウラン鉱)から
分離した「ビスマスを含む成分」の放射能。
At the end of June 1898, they had a substance that was about 300 times more strongly active than uranium.
これについて、原論文の記載:
"We thus believe that the substance that we have extracted from pitchblende contains a metal never known before, akin to bismuth in its analytic properties. If the existence of this new metal is confirmed, we suggest that it should be called polonium after the name of the country of origin of one of us."
「・・・分析上の特性がビスマスに類似した未知の金属を含む・・・」
「もしこの新しい金属の存在が確かめられるならば・・・」
この時点では、新しい放射性金属「ポロニウム」の含有が示唆されただけで、
単品として分離されたわけではありません。
(周期表上の位置が確定したのが1912年、純粋な金属の調製は1946年)
別の「バリウムを含む成分」から見つかったのがラジウムで、そちらはその後、
キュリー夫人が、数トンの鉱石から0.1gの純粋な塩化物を単離しました。
これが誤解の元かもしれません。
キュリー夫人のことを調べてて…改めて、感銘を受けました。
「キュリー夫妻の業績と生涯 知られざるキュリー夫人の真実」
http://www.jfcr.or.jp/Ra100/innervision/koizumi.html
当時、ロシアに併合されていた故国ポーランドへの思いをこめて
キュリー夫人が命名した「ポロニウム」。
こんな形で、ロシアの道具(あるいはロシア叩きの道具?)にされるなんて。
純粋なポロニウム210は、自身の出すエネルギーで500℃まで昇温し、
簡単に昇華して、飛んで行ってしまうらしいです。
多分、何かと混合し、希釈した状態でなければ、取り扱いは困難でしょう。
毒殺事件で使われたポロニウムも、他にどういう特殊な元素が見つかるか、
何と混合されていたかがわかると、出所が特定できるかもしれませんね。
それにしても、「ウランの300倍」…誰も、違和感ないのかなぁ。。。
ウィキぺディアはともかくとして、「原子力百科事典 ATOMICA」をはじめ
大学や研究所などのまともなHPでも、この表現が多く使われています。
今回の毒殺事件報道でも、「ウランの300倍」に、心底恐怖を感じた人が
多かったようですね。
私はここで「劣化ウラン」を散々議論したおかげで、「300倍」なら
たいした毒ではないことがわかりますが…
ウランはとにかく怖い…これが、一般的な感覚なんでしょう。
「劣化ウラン弾廃絶」が、いいアピールになるワケだ。。。
あー、これでやっと眠れます。
トミー様、
昨日のご来訪で、
アセアンさん達とのMSNグループを久しぶりに覗かせていただきました。
相変わらず、国際的な議論からキワモノまで、ハイレベルですね。
勉強させていただきます。
これは メッセージ 280681 (tommy39dec3 さん)への返信です.
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