イスラム原理主義と部族意識
投稿者: airbone696mi 投稿日時: 2004/10/31 20:22 投稿番号: [259122 / 280993]
今回の事件及び一連のイラク問題の原因はひとつではない。様々な要因が複雑に絡んでいる。米国も悪いだろうが、イスラム原理主義はもっと悪い。
なぜか。隣のイランはパーレビ政権時代、積極的な西欧化により、中東屈指の豊かな近代国家になりつつあった。ところが、イスラム原理主義による革命により近代化は進まず、現在に至るも停滞したままである。
サウジアラビアは、米国資本の石油という恩恵で高層ビルが林立し、一見、西欧近代化した国家に見える。しかし、物理的にはそうだが、サウジはトルコとは対極に位置する原理主義の国だ。ビンラディンを輩出した国なのだ。
イスラム原理主義においては、西欧文明との融合を否定している。これでは、我国を含めた西欧諸国と軋轢が生じるのは当然である。
我国は明治維新以来、欧米列強に追いつけとばかり、富国強兵政策の下、急速な西欧化を推進した。欧米の植民地になるという危機感がそうさせたのだが、現在は植民地獲得競争の時代ではないとは言え、イスラム原理主義者はそのような感覚を持ち合わせてはいないようだ。
その点、トルコはイスラム圏ではあるが戒律もゆるやかで、西欧文明との融合を図り、最も近代化されたイスラム諸国のひとつである。そして、国際社会からも信頼されている。
現在のイラクでは、「部族長」の影響力は依然として大きい。国家社会としての成熟度はソマリアほど低くはないが、西欧化された近代国家という器に対して、国民大衆の国家意識より部族意識の方が高いのではないか。近代国家として形成された中に、部族という村社会が並存するのも問題であろう。
この世界には、宗教、文化、政治形態等の異なる様々な国が存在する。相互理解なくしては、永遠に殺し合いをするしかないのだ。
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