イラクで日本人拘束

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BLOOD AND BELONGING

投稿者: good_bye_nanisunjya 投稿日時: 2004/09/16 14:06 投稿番号: [238745 / 280993]
理性無き争いを今なお続ける
nanisunjya氏のために引用します。

世界の民族紛争地を巡る旅を終えた著者は最後にこう結びます。

「私は今回の旅をリベラリストとして始め,リベラリストとして終えたが,
自由主義文明―人ではなく法による,力ではなく議論による,暴力ではなく
和解による統治―とは,ヒトの本性に深く反するものであり,これを達成し
維持するには不断の努力で本性を克服するしかないのだと,考えざるをえな
くなった。寛容,歩み寄り,理知といった美徳はなおも貴重だが,恐怖に狂
い,復讐心にとりつかれた人間には,これらの美徳を説いたところで通じま
い。それはいつも無駄に終わる。われわれには,そうした美徳を力で守る覚
悟がいる。(中略)
  悪いのはナショナリズムそのものではない。どんな民にも『家(ホーム)』
が要る。そうした飢えは,すべての飢えは,癒されてしかるべきだ。まちが
っているのは,ナショナリストが築きたがる『国(ネイション)』『家(ホ
ーム)』の種類であり,目的のために彼らが使う手段である。『国(ネイシ
ョン)』はすべての人に開かれた家であり,人種,肌の色,宗教,信条のい
かんよって閉ざされるものではないと信じる者と,『国(ネイション)』は
自民族のみの家であれと望む者とが,今回訪れたすべての土地で,これから
も火花を散らしていくだろう。市民国家と民族国家の戦いだ。自分がいずれ
を支持する者かはわかっている。しかしいま,勝利を収めつつあるのがいず
れであるか,それもまた,わたしは認めざるを得ない。」

『民族はなぜ殺しあうのか』(イグナティエフ,河出書房新社)
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