イラクで日本人拘束

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「愛してるって・・・」書評

投稿者: amadeusdus 投稿日時: 2004/06/16 02:11 投稿番号: [202287 / 280993]
今更、ブックレビューもという気もしますが数日前にご質問の方も居ましたので。
これは、過度に賞賛することを目的としませんが、不器用ながら純粋に
自分の心の遍歴を表現した名著ともいえるかと思う。

  高遠さんの著作を読むまでの私の疑問をあげますと
   専門技術の無い人のボランテイアがどれほどの効果があるのか?
   なぜ、団体に所属していないのか?
   開放直前に民兵にくってかかったエネルギーは何処からくるのか?
  読後感
  1.表現も洗練されているわけでなく、論理的な基盤もみられないが
    扱われている内容は、紛争被害者、貧困、エイズ、生と死、宗教、文明
    そして愛憎と身じろいでしまいそうなテーマばかりだが、率直に表現されている。
    旅行記でもなくボランテイアの勧めでもなく、女史個人の心の遍歴を記した
    ものだが、じわじわと心に迫ってくるものがあった。それは行動することにより
    愛とはなにかを体感していくプロセスだからであろう。

  2.医療などのスキルはボランテイアに必ずしも必要ではないことが理解できた。
    まず言語だが、熟達しているのが良いのは言うまでもないのだが、女史の歴訪先を
    あげると、ベトナム、インド、タイ、ネパール、カンボジアそしてイラクである。
    所詮、限度があるが女史特有のコミュニケーション力で乗り切っている。
    スキルだが西インド大地震の救援の際にインド人医師からは次のように賞賛された。
    「君は愛を探しにインドに来たと言っていたね。まだ探しているとも言っていた。
    一体何処を見ているんだ。愛は君たちそのものじゃないか。君たちは愛で
あふれているよ。」多少割り引いても、決して社交辞令ではないだろう。
こうして、スキルのない個人でも志があれば事務的でないボランテイアも
できると気づいていったのであろう。

  3.前向きで楽観的な面も感じるが、まるで無計画と言うほどではない。
    例えば、エイズホスピタルに出かけるにあたってエイズについて事前に調べている。
    病人にはマッサージがありがたいなど病院看護婦ですら気づかないことを
知っており、実践している。その病院で「死より悲しいもの、それは死に向かう
時の孤独だと、おじさんの背中を見て思わずにはいられなかった。」なんという
達観であろうか。

  4.この著作の範囲では政治的思想は見受けられない。むしろ愛、平和、死生観が
    大きな思想でありそれは現在も変わっていないだろう。
    決して棄国でないが「日本は最貧国」という。物、カネにあふれてはいるが
    大切なものが失われつつあるというのだろう。(この部分は投稿者の責任です
、誤解の無きよう:)
マハティール、パウエル発言と並んで私に課された宿題と感じた。
今回の、心の傷の早期回復を願う。

  5.全くの私見
    仮に女史が20才代で普通に結婚し、子供をもうけていたと仮定したとき、
    果たして、現在良き母親であっただろうか?全くわからない。
    現実では、女史に出会った世界の恵まれない子供たちにとってはどうか?
    良き母親であるといっていいだろう。
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