サドル師、深まる孤立化
投稿者: hotaka077 投稿日時: 2004/05/26 11:08 投稿番号: [187971 / 280993]
サドル師、深まる孤立化
住民、経済的打撃嫌う
【バグダッド=加納洋人】イラク中南部を中心に連合軍への武装蜂起を続けるイスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師が、戦闘の長期化で経済的打撃を受けることを嫌う住民からの反発に遭い、孤立化を深めている。同師の民兵組織「マフディー軍団」は中部のシーア派聖地カルバラから撤退、主要拠点は聖地ナジャフ周辺に移ったが、同地も巡礼者に対する商売で経済基盤が成り立っているだけに、サドル師が住民の支持を失い、追いつめられる可能性がある。
現地からの報道によると、カルバラで駐留米軍との激しい戦闘を繰り広げたマフディー軍団は21日夜、同地を離れた。同日昼には、サドル派民兵が居座ることに反対する住民のデモが行われており、2000人以上が参加していた。
カルバラは、イラク国内だけでなく隣国イランなどからも巡礼者が訪れるシーア派の聖地で、巡礼者相手の商売が生活の糧となっている。サドル派の居座りで戦闘が長期化し、経済的停滞が続くことを嫌った住民のデモが「サドル派撤退」を導いた要因の1つとみられる。サドル派が去った22日以降は、商店が再び開き、街に久々に活気がもどった。
カルバラ撤退でサドル師の拠点は中部の聖地ナジャフと、隣接するクーファに絞られることになった。ナジャフも巡礼者相手の商売が生活基盤だけに住民の反発は避けられない状況だ。
ナジャフでの交戦は25日も起き、シーア派にとって最も神聖なイマーム・アリ聖廟(せいびょう)の入り口付近に砲弾が撃ち込まれた。どちらが発射したかは不明。シーア派住民の反発は米軍だけに向かうとは限らず、聖地に立てこもり続けるサドル師へ向かう可能性がある。シーア派最高権威アリ・シスターニ師は、聖地からの同軍団の撤退と解散を繰り返し要求していた。
4月に武装蜂起を呼びかけたサドル師は、聖地防衛とともに、イラクからの連合軍の撤退を要求し、広くイラク人に徹底抗戦を促してきたが、支持は広がっていないのが現状といえよう。
その背景について、連合軍暫定当局(CPA)関係者は「サドル師の支持者は若年層や急進派、現状に不満を持つ貧困層が多く、シーア派の一般住民の共感が得られていない」と説明。また「イスラム原理主義など過激派による暴力の横行に穏健なシーア派は嫌気が差している」(アラビア語紙)との指摘もある。
旧フセイン政権下で、スンニ派支配下にあったシーア派住民にとって、新政権発足は権限拡大の好機となるだけに、米側との直接衝突は避け、実利を得たいとの判断もあるとみられる。
(05/26 10:28)
http://www.sankei.co.jp/news/040526/kok056.htm
【バグダッド=加納洋人】イラク中南部を中心に連合軍への武装蜂起を続けるイスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師が、戦闘の長期化で経済的打撃を受けることを嫌う住民からの反発に遭い、孤立化を深めている。同師の民兵組織「マフディー軍団」は中部のシーア派聖地カルバラから撤退、主要拠点は聖地ナジャフ周辺に移ったが、同地も巡礼者に対する商売で経済基盤が成り立っているだけに、サドル師が住民の支持を失い、追いつめられる可能性がある。
現地からの報道によると、カルバラで駐留米軍との激しい戦闘を繰り広げたマフディー軍団は21日夜、同地を離れた。同日昼には、サドル派民兵が居座ることに反対する住民のデモが行われており、2000人以上が参加していた。
カルバラは、イラク国内だけでなく隣国イランなどからも巡礼者が訪れるシーア派の聖地で、巡礼者相手の商売が生活の糧となっている。サドル派の居座りで戦闘が長期化し、経済的停滞が続くことを嫌った住民のデモが「サドル派撤退」を導いた要因の1つとみられる。サドル派が去った22日以降は、商店が再び開き、街に久々に活気がもどった。
カルバラ撤退でサドル師の拠点は中部の聖地ナジャフと、隣接するクーファに絞られることになった。ナジャフも巡礼者相手の商売が生活基盤だけに住民の反発は避けられない状況だ。
ナジャフでの交戦は25日も起き、シーア派にとって最も神聖なイマーム・アリ聖廟(せいびょう)の入り口付近に砲弾が撃ち込まれた。どちらが発射したかは不明。シーア派住民の反発は米軍だけに向かうとは限らず、聖地に立てこもり続けるサドル師へ向かう可能性がある。シーア派最高権威アリ・シスターニ師は、聖地からの同軍団の撤退と解散を繰り返し要求していた。
4月に武装蜂起を呼びかけたサドル師は、聖地防衛とともに、イラクからの連合軍の撤退を要求し、広くイラク人に徹底抗戦を促してきたが、支持は広がっていないのが現状といえよう。
その背景について、連合軍暫定当局(CPA)関係者は「サドル師の支持者は若年層や急進派、現状に不満を持つ貧困層が多く、シーア派の一般住民の共感が得られていない」と説明。また「イスラム原理主義など過激派による暴力の横行に穏健なシーア派は嫌気が差している」(アラビア語紙)との指摘もある。
旧フセイン政権下で、スンニ派支配下にあったシーア派住民にとって、新政権発足は権限拡大の好機となるだけに、米側との直接衝突は避け、実利を得たいとの判断もあるとみられる。
(05/26 10:28)
http://www.sankei.co.jp/news/040526/kok056.htm
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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