日本政府の対応について
投稿者: cesttresbien 投稿日時: 2004/04/11 00:57 投稿番号: [18525 / 280993]
この度の自衛隊派遣の是非はさておき、邦人民間人を人質に取った武装集団による自衛隊撤兵要求は日本政府としてまず呑むはずが無いと思います。日本人は長年にわたり平和に慣れ切っていたこともあり、このような意見に違和感を感じる向きもあるかも分かりませんが、一度行われた政府決定をこの程度の事件で覆しているようでは、国際社会でまっとうな主権国家とは到底見なされないと思います。
日本は湾岸戦争でも多額の経済的出捐を余儀なくされましたし、その他様々な形(円借款・ODA等)で国際経済貢献を行って来ました。にも関わらず、国連常任理事国にもなれず、欧米諸国に依然政治的に軽視され続けて来た理由の一つに、諸外国のような部隊派遣が困難であったという事情があると思います。この点につき、アメリカからは「大枚はたいてベースボールの試合を観戦しているに過ぎない」と揶揄されてきました。
そうした意味で今回のイラクに対する自衛隊派遣は国際社会における日本のプレゼンスを示す恰好の機会だったのでしょう。また、北朝鮮との拉致問題解決ならびに同国による核開発・ミサイル発射等からわが国を防衛する為、日米同盟の重要性が一層クローズアップされたということも大きな要因だろうと思います。
そしてそのように密接にわが国の国益が絡んでいるからこそ、今回の邦人人質の一件でも政府は容易に既定方針を変えることが出来ないのでしょう。民間人がこのような目に遭うことまで想定していたかどうかは別として、少なくとも自衛隊員に多少の犠牲者が出るぐらいのことはシナリオの一つとして想定していた可能性があります。しかし、たとえそうなっても撤兵させる気は無かったでしょう。
今回人質になった邦人のご家族の方々が自衛隊撤退を切に願う気持ちは理解出来ます。しかし、投稿者の中で指摘されている方がいるように、ここでテロリストの要求に屈してしまえば、第二、第三の邦人拉致事件が起きることは必定です。脅せば何でも言いなりになる国として、それこそテロリストの揺すりがエスカレートします。言い換えれば、「最も有効なソフト・ターゲット」として邦人の被害は増えるでしょう。これは何もイラク国内に限った話ではありません。日本国内だって可能性はあります。酷なようですが、人質やその家族に対する同情心と何が真の国益かということを取り違えてはならないように思います。
反面、万が一日本政府が人質の救出に失敗すれば生きたまま人質が焼かれる残酷な映像がまたアルジャズィーラに送られてくるかも知れません(日本のメディアは放送する訳ありませんが)。そこで日本人は去年の外交官殺害以来の衝撃に見舞われるのでしょう。そして、自衛隊派遣の有無を巡って国会が紛糾する最中、今度は東京のとあるランドマークを狙った大規模テロが起きるかも知れません。その時、日本人は自分たちがある一線を踏み越えてしまったことを実感することでしょう。
仮にそこまで事態が至ってしまった場合、あるいは列車爆破によって政権が交代したスペインのように、参院選の大敗の責任を取って小泉内閣は退陣に追い込まれ、自衛隊も撤退ということになるのかも知れません。しかし今後の北朝鮮情勢及び日本の国際的地位向上を考えると、民主党が政権を取っても日米関係のパイプは太くしておくべきだとの判断に再度傾斜せざるを得ないだろうと思います。欧州各国が日本にそこまで好意的だとは思えませんし、国連はどこまで頼りになるか分かりません。いずれにしても今回の一件は新たな時代を生きる日本人の意識に大きな一石を投じることになろうと思われます。
日本は湾岸戦争でも多額の経済的出捐を余儀なくされましたし、その他様々な形(円借款・ODA等)で国際経済貢献を行って来ました。にも関わらず、国連常任理事国にもなれず、欧米諸国に依然政治的に軽視され続けて来た理由の一つに、諸外国のような部隊派遣が困難であったという事情があると思います。この点につき、アメリカからは「大枚はたいてベースボールの試合を観戦しているに過ぎない」と揶揄されてきました。
そうした意味で今回のイラクに対する自衛隊派遣は国際社会における日本のプレゼンスを示す恰好の機会だったのでしょう。また、北朝鮮との拉致問題解決ならびに同国による核開発・ミサイル発射等からわが国を防衛する為、日米同盟の重要性が一層クローズアップされたということも大きな要因だろうと思います。
そしてそのように密接にわが国の国益が絡んでいるからこそ、今回の邦人人質の一件でも政府は容易に既定方針を変えることが出来ないのでしょう。民間人がこのような目に遭うことまで想定していたかどうかは別として、少なくとも自衛隊員に多少の犠牲者が出るぐらいのことはシナリオの一つとして想定していた可能性があります。しかし、たとえそうなっても撤兵させる気は無かったでしょう。
今回人質になった邦人のご家族の方々が自衛隊撤退を切に願う気持ちは理解出来ます。しかし、投稿者の中で指摘されている方がいるように、ここでテロリストの要求に屈してしまえば、第二、第三の邦人拉致事件が起きることは必定です。脅せば何でも言いなりになる国として、それこそテロリストの揺すりがエスカレートします。言い換えれば、「最も有効なソフト・ターゲット」として邦人の被害は増えるでしょう。これは何もイラク国内に限った話ではありません。日本国内だって可能性はあります。酷なようですが、人質やその家族に対する同情心と何が真の国益かということを取り違えてはならないように思います。
反面、万が一日本政府が人質の救出に失敗すれば生きたまま人質が焼かれる残酷な映像がまたアルジャズィーラに送られてくるかも知れません(日本のメディアは放送する訳ありませんが)。そこで日本人は去年の外交官殺害以来の衝撃に見舞われるのでしょう。そして、自衛隊派遣の有無を巡って国会が紛糾する最中、今度は東京のとあるランドマークを狙った大規模テロが起きるかも知れません。その時、日本人は自分たちがある一線を踏み越えてしまったことを実感することでしょう。
仮にそこまで事態が至ってしまった場合、あるいは列車爆破によって政権が交代したスペインのように、参院選の大敗の責任を取って小泉内閣は退陣に追い込まれ、自衛隊も撤退ということになるのかも知れません。しかし今後の北朝鮮情勢及び日本の国際的地位向上を考えると、民主党が政権を取っても日米関係のパイプは太くしておくべきだとの判断に再度傾斜せざるを得ないだろうと思います。欧州各国が日本にそこまで好意的だとは思えませんし、国連はどこまで頼りになるか分かりません。いずれにしても今回の一件は新たな時代を生きる日本人の意識に大きな一石を投じることになろうと思われます。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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