奇祭・田県神社の豊年祭り
投稿者: akaoni_2003_natu3 投稿日時: 2004/05/08 07:31 投稿番号: [170500 / 280993]
名鉄小牧線沿いの国道41号(旧道)を北上すると、小牧市を出外れたあたり、道の左側に田県神社がある。普段はごく普通のお社なので何気なく通り過ぎてしまうが、毎年3月15日は大変である。巨大な男性のシンボルを形どったリンガが神輿となって付近を練り歩く豊年祈願祭が催されるからである。この奇祭を一目見ようと、大袈裟にいうなら全国各地から見物人が集まるので、道路は渋滞し駐車場は満員と大混乱である。
ところで、大シンボルがこの社のご神体かといえばそうではなく、祭神は別にいらっしゃるのである。その御名を玉(たま)姫(ひめの)命(みこと)という姫神がそれである。伝承によれば、玉姫命は尾張の国開拓の祖神といわれる大荒田(おおあらたの)命(みこと)の息女であり、夫の死後もなお父神を助けて開拓に従事し、その功績は大きかったという。
因みに、大荒田命はこの田県神社の北東約3キロのところにある大県神社の主祭神であり、大県(おおがたの)大神(おおがみ)とも呼ばれる。大県神社へ行ってみると、ご本殿の脇に小さなお社があって、これがなんと玉姫命を祀る姫宮だというから話は少々ややこしい。
このこととは別として、田県神社で姫神様に男性自身を奉納するのは当然だと思っていたら、大県神社の姫宮では同じ神様に女性のシボルを捧げるのだそうな。なお大県神社の大祭は、毎年3月の第2日曜日と聞いている。
田県神社、大県神社両社の祭神や奉納物のことを述べたが、姫神に男性器(あるいは女性器)を奉納する習俗は特別のことではなさそうである。和歌山の加太(かぶと)神社(淡島明神)はことのほか有名であるが、富士山が木(この)花咲(はなさく)耶(や)姫(ひめ)、加賀の白山は久久利(くくり)姫(ひめ)を祭神としていることもよく知られている。
現代人は、性というものを快楽追求の側面で見る傾向が強いが、古代人の間では性の営みは即生産、とくに農業の根源という考え方が支配的であった。武士階級の勃興とともに、女性を道具として見る男尊女卑の思想が発生したが、古代人や中世以降でも庶民の間ではこうした考え方は無縁のもであったと思う。してみると、健康で働き者の女性神の存在も、奉納物が巨大な男性シンボルであるというのもしごく当然ノ発想だと思えてくる。
今年こそ自分と、自分の仕事を実り豊かなものにしたいと考えておられる読者は、ぜひ田県神社と大県神社へ参詣されるのも宜しかろう。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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