イラクで日本人拘束

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個人主義への無理解

投稿者: cartesien21 投稿日時: 2004/05/01 16:18 投稿番号: [155008 / 280993]
  人質事件への国内の対応が海外では異様に見られている、日本の事情がよくわからないからだという反発もあるが、日本にいる外国人記者が発信している記事が元だから、この間の経緯はすべて知った上での論調だと理解すべきである。

  「迷惑」論に象徴されているが、近代的な自由や人権の概念が非難している人たちには全く理解できていないから、このようなギャップが生じる。
 
  日本国憲法もその価値観を共有している近代個人主義の下においては、人はだれでも他人の権利を侵害しない限り自由に行為できる(他害禁止原則)。この場合の「他害」は一般的な「迷惑」ではなくて、具体的な他人の権利の侵害を指す。そうでないと多数派の気に入らないことはみんな「迷惑」といって禁止されかねないからね。
 
  今回の3人が政府の渡航禁止勧告(法的強制力はない)を無視してイラクへ行った行為は、自らの危険は別として誰か他人の具体的権利を侵害するものではなく、完全に自由な行為である。J・S・ミルは「愚行権」ということまで言っているが、今回の3人はボランティアの現地支援活動や報道活動で道徳的に責められるべきものでもない。だから3人が完全に自由な行為をしたことを理由にバッシングされることが、個人主義の価値観の下では全く理解できないのである。
 
  もちろん自分の判断で危険なところへ行ったのだから、誘拐されて殺されても自己責任であり、政府に文句を言えた義理ではない。しかし、政府は自国民を保護する任務があるから、可能な範囲での救助活動はしなければならない。これは「自己責任」の問題ではなく、政府の国民保護義務とでもいうべきものだ(例えば、自ら健康管理を怠って働けなくなった人も生活保護を受給する権利がある。自己責任だから勝手に死ねとは言えない)。
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