イラクで日本人拘束

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元UNHCR職員の文章、長いか・・・

投稿者: realippanshimin 投稿日時: 2004/04/28 13:39 投稿番号: [144230 / 280993]
カンボジアで二人の日本人が死んだときの文章。
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危険を顧みず、
国際社会のためにあるいは母国のために働いている
なんて考えてる奴がどこかにいたら、
そいつはホントの馬鹿だ。
勝手に死んでくれ。
危険を顧みない奴は犬死にする。

危険率が高ければ、
より大きい国際貢献をしたことになるのか。
危険率が低ければ、
国際貢献をしていないことになるのか。
血を流せば、国際貢献か。
いくら単純なアメリカ人だってそんなこと信じていないだろう。
政治家のレトリックを真に受ける、
お人好しの日本のエライ人達だけが奇跡的に信じる。

危険を尺度に国際貢献を測るのは間違いだ。
それは、すぐに、危険であればあるほど尊く、
危険でなければ価値がない、という野蛮な思想にたどり着く。
それは、ちゃちな英雄崇拝を生み出し、英雄崇拝は蛮勇を大量生産する。
蛮勇は危険でないものを危険にし、
不必要な死をもたらす。

それを国際貢献として崇めて、
冷静な分析は非難される。
国家にとって、これはとどめの一発だ。
なぜなら、これで、
この愚鈍な興奮に満ちたオ−トメイションは完成してしまうからだ。

生命が無生命から作り出せないように、
人の生命を救うことも国家に生命を与えることも
無生命をいくら投下しても不可能だ。

カンボジアには、
25歳の1年間という生命や、28歳の6ヵ月や・・・・
その他いろんな生命が投入されている。
それが、やがて新国家の生命として再生するのだろう。

危険だとか危険じゃないとかは付録じゃないか。
驚愕すべきは、
彼らが人生のある一時期の生命をtributeとして与えている/放棄しているということなのだ。
他の無限の選択肢を捨てて、

   新しい本が読めたかもしれないのに、
   テレビを見てボ−ッとできたかもしれないのに、
   おいしいもの食べて大騒ぎできたかもしれないのに、
   ・・・・・・・・かも、かも、かも、しれないのに、

全ての選択肢を蹴って、選ばれたカンボジア行き。
だから、その決心は人生のある一時期の、
いろんな生きられ方があったかもしれない生命を、
カンボジアに贈るという決心なのだ。
始めに−決心をした−生命は与えられていた。
そこで始まって、そこで終わっていた。
贈り物(tributes)としてのたくさんの生命の断片の集積、
これがcontributionとして受け取られていく。

国際公務員の中には、
陽気な人が多いせいもあるのかもしれないけれど、
同僚の負傷や死亡の報告をあまり話題にしないという傾向がある。
「あれ、知ってる?」
「ああ、知ってるよ」
程度の会話で終わる。

二人の日本人の死に関しても同様だった。
つまり、身内の死として受け取られていたのだ。
日本人が、ではなく、我々の仲間がまた、殺られた、と。
われわれははもう既にそういう時代に生きている。

彼らの意志に関係なく、彼らは日本に貢献してしまった。
僕はこういう形で日本の国際貢献が世界に知られることを良いとは思わない。
しかし、事実は、彼ら二人の死は、
日本の首相の百万回の「日本の国際貢献」という言葉より大きかった。
これは付録だ。

クドクドと書いたように、
彼らはカンボジアに一回限りの人生の、
ある時期の生命を贈ることで貢献したのだ。
危険を冒すことで貢献したのではない。
ましてや、
結果的にある時点で与えることのできる生命を失うことででは、決してない。
それを誰も理解していない。
誰も言及しない。
それが見過ごされ続ける。
不愉快だ。
それが理解されるまで、彼らは、うかばれない。

彼らの生命は銃撃によって唐突に奪われたのではなく、
彼らの自発的意志によって、彼らが行動を起こした瞬間から日々カンボジアに贈られていたのだ。
それが彼らの行った仕事だ、
それがカンボジアに受け取られたものだ。
それ以外ではない。

自分の生命を自分の意志で誰かに贈ることができなくなる、
それが死だ。
自分の生命を誰かに与えるためには、
そういう死を徹底的に避けなければならない。
それを避けようとしない、
つまり危険を顧みず献身する、というのは、
欺瞞だ、少なくとも偽善だ、徹底的な自己陶酔だ、ナルシズムだ、センチメンタリズムだ。

全てを与えるふりをして、誰にも何も与えようとしていない。
与えることができなくなることに何の痛みも感じない。
しかも、それに気づかない。
要するに愚鈍なのだ。

こういう愚鈍で無駄な生命体はどんどん消えていけばいい。
感謝されるだろう。
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