イラク戦争が提起している課題(2)
投稿者: oixkozo 投稿日時: 2005/05/17 22:42 投稿番号: [604 / 649]
私は、前の投稿において、「未来の人類は、このイラク戦争において、人類は、世界政府と国境の解体への道を、歩き出したと、刻印するかも知れない」と、書いたが、「刻印するかも知れない」ではなく、「刻印しつつある」と訂正する必要がある。
フセインから石油ではなく、銃を泥棒したブッシュは、イラク戦争を「十字軍」に例えた。「十字軍」は、キリスト世界を反イスラムの旗の下に結束させ、ローマ帝国を一段と拡大するはずだった。しかし、この「十字軍」はキリスト世界とローマ帝国に分裂と衰退をもたらしただけであった。ブッシュの「十字軍」の未来も、同じ末路が待ち受けている。軍事力によって「愛と平和」を実現しようとする者の漫画的な末路である。イラク戦争は、没落しつつあるアメリカ帝国を救い、アメリカによる「世界の一極支配」を確立するはずだったが、逆に、この戦争はこの帝国の衰退と解体を加速させている。歴史は繰り返すと言うが、これほど漫画的に繰り返す例というのも珍しい。あの「偉大な」アメリカ帝国の、更に、一段と「偉大な」はずの大統領が、こんなにも漫画的なのはなぜなのだろう?チャップリンの映画の中で地球儀をもてあそぶヒットラーや「革命の裏切り者」たるスターリンは、世界中の民衆の英雄だった。人類と言うものは、歴史上たびたび、本来の己とは正反対の人間を徹底的に打ちのめす事によって、本来の己を取り戻そうとする。徹底的に打ちのめすためにこそ、徹底的に祭り上げるのである。人間と民衆を侮辱し、愚弄する者達を徹底的に祭り上げ、祭り上げられて喜んでいる姿を、徹底的に、しかも漫画的に、歴史上に刻印する。そうして、人間が進んではならない進路を教えようとするのである。
ところで、イラク戦争によって、世界はイスラム対キリストの対決の舞台のように勘違いするものが多い。イスラムの「テロ」と対決するために、世界は軍事的に結束すべきだ、と言う。こんな紛争は、昔から、長い間にわたって続いていたものであって、こんな結束は、破綻したネオコンの悪あがきである。世界はむしろ、南米とアラブの対話・パレスチナ和平のように、戦争から対話へと転換しつつある。そこで今度は、中国の台頭に対する世界の「軍事ブロック」を呼びかける。アメリカの軍事予算を支えているのは、中国の金である事実を、意図的に、従って、漫画的に見落とす。今日では、長い世界史上の「西欧対東洋」という対決軸も、面白くなってきた。しかし、それでは、アメリカとアフリカが納得しない。ロシアは両軸にはさまれて、股裂き状態である。20世紀は、資本主義対社会主義、自由主義対全体主義、アメリカ対ソ連、実に分かり易い時代であった。こんな単純な図式で21世紀を展望するのは実に馬鹿げている。世界は、確かに、多様で多元的な世界へと分裂しつつある。しかし、この分裂は、世界の諸国民が、自由でしかも対等平等な原理のもとで一つになるための過程に過ぎない。今日の世界は、分裂と対話を繰り返しながら、国境・民族・宗派・人種の殻を破りながら、一つになろうとしている。そして、イラクの「平和と民主主義」こそが、この殻を破る事無くして実現する事が出来ない。イラクの民衆が、この殻を破って平和と民主主義を実現する事は、世界の諸国民が、同じ殻を破って一つとなるための、偉大な道標となるだろう。
このイラク戦争を起点に、起きている世界の議論は、戦争から対話へ、紛争から和解へ、国連無視から国連強化へ、である。ますます、世界は対話と和解で、一つになろうとしている。かつて偉大な戦いを勝ち抜いたベトナム人民と同じように、イラクの民衆の戦いと平和への願いは、世界史上に燦然とした輝きと栄光を放つ時代が来るだろう。
フセインから石油ではなく、銃を泥棒したブッシュは、イラク戦争を「十字軍」に例えた。「十字軍」は、キリスト世界を反イスラムの旗の下に結束させ、ローマ帝国を一段と拡大するはずだった。しかし、この「十字軍」はキリスト世界とローマ帝国に分裂と衰退をもたらしただけであった。ブッシュの「十字軍」の未来も、同じ末路が待ち受けている。軍事力によって「愛と平和」を実現しようとする者の漫画的な末路である。イラク戦争は、没落しつつあるアメリカ帝国を救い、アメリカによる「世界の一極支配」を確立するはずだったが、逆に、この戦争はこの帝国の衰退と解体を加速させている。歴史は繰り返すと言うが、これほど漫画的に繰り返す例というのも珍しい。あの「偉大な」アメリカ帝国の、更に、一段と「偉大な」はずの大統領が、こんなにも漫画的なのはなぜなのだろう?チャップリンの映画の中で地球儀をもてあそぶヒットラーや「革命の裏切り者」たるスターリンは、世界中の民衆の英雄だった。人類と言うものは、歴史上たびたび、本来の己とは正反対の人間を徹底的に打ちのめす事によって、本来の己を取り戻そうとする。徹底的に打ちのめすためにこそ、徹底的に祭り上げるのである。人間と民衆を侮辱し、愚弄する者達を徹底的に祭り上げ、祭り上げられて喜んでいる姿を、徹底的に、しかも漫画的に、歴史上に刻印する。そうして、人間が進んではならない進路を教えようとするのである。
ところで、イラク戦争によって、世界はイスラム対キリストの対決の舞台のように勘違いするものが多い。イスラムの「テロ」と対決するために、世界は軍事的に結束すべきだ、と言う。こんな紛争は、昔から、長い間にわたって続いていたものであって、こんな結束は、破綻したネオコンの悪あがきである。世界はむしろ、南米とアラブの対話・パレスチナ和平のように、戦争から対話へと転換しつつある。そこで今度は、中国の台頭に対する世界の「軍事ブロック」を呼びかける。アメリカの軍事予算を支えているのは、中国の金である事実を、意図的に、従って、漫画的に見落とす。今日では、長い世界史上の「西欧対東洋」という対決軸も、面白くなってきた。しかし、それでは、アメリカとアフリカが納得しない。ロシアは両軸にはさまれて、股裂き状態である。20世紀は、資本主義対社会主義、自由主義対全体主義、アメリカ対ソ連、実に分かり易い時代であった。こんな単純な図式で21世紀を展望するのは実に馬鹿げている。世界は、確かに、多様で多元的な世界へと分裂しつつある。しかし、この分裂は、世界の諸国民が、自由でしかも対等平等な原理のもとで一つになるための過程に過ぎない。今日の世界は、分裂と対話を繰り返しながら、国境・民族・宗派・人種の殻を破りながら、一つになろうとしている。そして、イラクの「平和と民主主義」こそが、この殻を破る事無くして実現する事が出来ない。イラクの民衆が、この殻を破って平和と民主主義を実現する事は、世界の諸国民が、同じ殻を破って一つとなるための、偉大な道標となるだろう。
このイラク戦争を起点に、起きている世界の議論は、戦争から対話へ、紛争から和解へ、国連無視から国連強化へ、である。ますます、世界は対話と和解で、一つになろうとしている。かつて偉大な戦いを勝ち抜いたベトナム人民と同じように、イラクの民衆の戦いと平和への願いは、世界史上に燦然とした輝きと栄光を放つ時代が来るだろう。
これは メッセージ 418 (oixkozo さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552019567/a5a4a5ia5af_1/604.html