イラク国連査察問題

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再会

投稿者: nanisun_carrion 投稿日時: 2005/07/24 09:45 投稿番号: [95 / 104]
憂楽帳:再会

  パリで懐かしい顔に出会った。イラク国立博物館のドニー・ジョージ館長だ。イラク文化遺産の保護を討議するユネスコ(国連教育科学文化機関)の会合で約2年ぶりに再会した。

  軍靴の音が迫る旧フセイン政権末期の03年初め。国連査察団が大量破壊兵器を捜しているころ、首都の博物館を訪ねると、「開戦に備え、遺跡から文化財を避難させている」と教えてくれた。

  陥落直後のバグダッド。メソポタミア文明の収蔵品が展示されていた博物館は略奪され、見る影もなく荒れていた。「プロの手口だ」と嘆き、非協力的な米軍に憤る館長の姿があった。

  2年後、主権移譲が進み、イラク再生に光明が見え始めた。だが、心痛の種は絶えない。多国籍軍駐留の長期化に伴う遺跡被害と、反米武装勢力の資金源となっている文化財盗掘の横行だ。

  「イラク全土の遺跡が危機にひんしている」。館長を突き動かしているのは祖国の文化遺産を守りたいという熱い思いだ。体制が変わっても変わらない学者の信念に触れた気がした。

毎日新聞   2005年6月30日   13時38分
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