中国

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Re: 日本と中国の読者に読んでほしい

投稿者: kumayaa 投稿日時: 2008/07/10 23:57 投稿番号: [66132 / 66577]
続き

◆現代に及ぶ中国共産党の民衆殺戮と歴史問題のバランス◆

  以上から明らかなように、20世紀中国で起きた民衆殺戮の大半は中国の支配者達によるものです。そのため本書の構成でも、ページの大半が中国共産党の民衆殺戮に当てられ、4分の1ほどが国民党の民衆殺戮、日本軍の民衆殺戮に至ってはわずか1章になってしまいます。そして、共産党が支配した戦後の中国は決して平和ではなく、過酷な民衆殺戮の時代でした。本書を読めば支配を維持するために中国共産党がいかに民衆の間に党にとっての敵(資本家、地主、帝国主義者、日本など)への憎悪をかき立てて戦争より過酷な民衆殺戮を繰り広げていったかが理解できるでしょう。現代中国で起きているチベットや法輪功への弾圧もその継続なのです。

  終戦後60年を過ぎた今でも日本軍の過去の戦争犯罪は非難されますが、本書を読めば、60年以上前の日本の過去を非難しつつその10倍以上に達する中国支配者たちの民衆殺戮を忘却することの矛盾が理解できるでしょう。

◆「中国の民衆殺戮」日本語版出版から台湾での中国語版出版へ◆

  中国の支配者達に対して厳しい事実を明らかにする本書はしかし、単純な反中感情をあおるためのものではありません。著者ラムル教授は20世紀世界の民衆殺戮を広く研究しており、第二次大戦中のアメリカなど連合国による日本の都市への空爆も民衆殺戮として批判しています(本書p.10、p.135)。その上でなお民衆殺戮の規模が大きく現代でも深刻な問題となっている中国を平和研究の一環としてソ連に次いで取り上げたのです。本書の行間からは民衆殺戮の犠牲になった普通の人々への深い同情がくみ取れます。

  日本語版の訳者China's   Bloody Century翻訳委員会はそのようなラムル教授の想いを受け止め、日本の人々が今なお続く中国の民衆殺戮の問題の全容を理解することを願って本書を日本語に翻訳しました。幸いメルマガ「台湾の声」でも「良書紹介」として取り上げていただくなど本書は好評なようです。

  しかし、本書は中国語圏の一般の人々の手元にも届くべきものと思われます。中国の民衆殺戮を過去のものとするためには中国の人々がその実態についてより深く知り、中国の在るべき姿を再考しなければなりません。そこで、China's   Bloody Century翻訳委員会は日本語版の売り上げを用いて天安門事件20周年にあたる来年2009年に出版の自由のある台湾で中国語版を出版することを計画しています。台湾で中国語版が普及すればやがて中国本土へも広まっていくことでしょう。

  より多くの読者が日本語版を手に取って知識を深められると共に、中国を変えようとするこの小さな努力に加わってくださることをChina's   Bloody Century翻訳委員会は切に希望いたします。

メルマガとホームページもご覧ください。「中国の民衆殺戮」で検索!
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