Re: 国際感覚がないのは日本人だけじゃない
投稿者: isamu309 投稿日時: 2008/02/13 14:18 投稿番号: [64906 / 66577]
>外交官の批判なら別の話ですよ。わたしは外交力の話をしているのです。<
外交と言うものを、単純に国家間の付き合いのように捉えることは大きな間違いだと思います。国家間の外交とは言え、結局それぞれの国を代表し、不断に他国と接する役割を負うのは在外公館の職員たちです。
実際の外交的な綱引きが、政府閣僚レベルの協議だけで解決する筈もありません。国家外交とは、現地の在外公館が作ったパイプを使って外交部門(日本では外務省)が根回しを行い、お互いの利害を共有できる落しどころを擦り合わせ、最後の詰を意思決定者が政治決着して政府閣僚の指導力を誇示するものです。
このために在外公館に所属する外交官僚たちには、世界中の国々の世論や、政府の動向、要人・一般大衆の対日感情など細かな情報の収集や、いざと言う場合に政権中枢へのアプローチが可能な人脈を作っておくことが、極めて重要な任務となっています。
ある意味で在外公館の職員にとっての任地の政財界の社交界との交流は、一種の戦争のようなものであり、決してただのお遊びの社交ではありません。
ところが残念ながら、日本の高級外交官がこのような認識に立って仕事をしているようには思えないのです。
更に日本の外務省の出世コースとは、欧米主要国や中国の大使を務めた後、外務省に次官・局長ポストに栄転することです。つまり在外公館の外交官が無能ならば、外務省の上層部も無能と言うことになります。
結局、外交の基本とは人と人との信頼関係です。残念ながら日本の外交事情はこの部分が疎かな気がしてならないのです。もちろんノンキャリアから叩き上げ、アフリカやアジアの途上国の大使として、普段見向きも去れない中、日本が少しでもその国の発展に寄与できる様、外交官としての努力を惜しまぬ人もいるでしょう。
しかし現状の日本の外務省に蔓延る悪弊は、このようなほんとうの外交官が外交政策に携わることを阻んでいるような気がします。
これは メッセージ 64904 (tokagenoheso さん)への返信です.
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