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Re: 台湾の決心

投稿者: termination36 投稿日時: 2007/07/17 23:09 投稿番号: [62621 / 66577]
>その集団に日本人は少なく、多くは中国人の密貿易者・海賊であったと考えられている。

その通りだが、何故そうかという考察が無いようだ。

「倭寇」とは、字面からは「日本人の海賊」という意味であるが、実際には日本人は少なく、中国人がほとんどであった。「明史」(「明」王朝の正式の歴史書)において、「大抵、真倭は十の三なり。倭に従う者は十に七なり」という記述がある。「洋防シュウ略」では、「真倭は十の一にして、余はビン(福建)浙(浙江)の番(外国)に通じる徒なり。」という記述もある。

これが何を意味するかと言えば、当時の「明」王朝は「官吏(+宦官)」の腐敗と貧富の差の拡大によって衰退が始まっており、海禁策(貿易禁止令)により貿易で利益を得ていた中国人が非合法化されたため、「反乱」を起こしたのである。官吏も「反乱」が起こったとなれば統治責任を問われるので、「倭寇」に責任転嫁して中央に報告したのである。

「倭寇」の取り締まりで有名な人物に、朱ガン(糸偏に丸)という有能な官吏がいた。密貿易(=「倭寇」)を厳しく取り締まり、その首魁である中国人を捕らえて処刑するなどの功績を挙げたものの、密貿易商人から賄賂を掴まされた中央の官吏によって弾劾され、結局は死に追いやられた。その朱ガンの有名な言葉が残っている。

外国の盗を去るは易く、中国の盗を去るは難し。中国頻海の盗を去るは猶ほ易く、中国衣冠の盗を去るは尤も難し。

この21世紀においても、似たような国があるようだ。その「明」王朝の末路は、農民の大反乱のなかで滅亡し、そのドサクサのなかで満州族が侵入し、「清」王朝を樹立した。
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