日本も「台湾関係法」が必要
投稿者: ni04jp 投稿日時: 2005/06/15 23:04 投稿番号: [36889 / 66577]
そろそろ”中共の呪縛”をゴミ箱に捨てねば、
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)6月15日(水曜日)第1153号
日本と台湾の「72年体制」見直しを期待
冷戦以後の基本構造激変に対応すべき、と許世楷大使が熱弁
台湾大使に相当する「台北駐日経済文化代表処」代表の許世楷氏が、13日夕
、都内で講演し、日本に72年体制の見直し期待を語った。
72年体制?
日華断交以後の日本と台湾の関係のことである。
当時、台湾行政院院長(首相)だった蒋経国は「断腸の思い」と心情を『文藝
春秋』に綴った。
まず許代表は台湾にとっての三つの”変数”として米国と中国、日本をあげた。
米国は①超大国であり、ソ連崩壊後は唯一の大国②しかも「台湾関係法」を維持
し、台湾への武器供与と、96年ミサイル危機に際しての空母派遣のように時に
台湾防衛のためには出兵もする③社会的価値観(自由民主人権自由貿易)を共有
しており、これを基礎にした政治体制が共通している。
一方、中国は①アジアの大国であり、過去16年間は国防費を二桁の拡大。公
表300億ドルだが、米国筋は中国の軍事費を900億ドルと見積もっている②
武力によってでも台湾を併合すると公言し、実際に700基ものミサイルを台湾
向けに実戦配備している③三月には「反国家分裂法」を制定し④社会の基本的価
値観が日本、米国、台湾と異なって一党独裁政治である。
さて日本は①新防衛大綱で戦後初めて「中国の軍事的脅威」という文言を使っ
たうえ、②米国との”2+2会談”では「共通戦略目標」を設定して(イ)台湾
海峡の平和維持に日米は重大な関心をもち(ロ)中国の軍事力には透明性がない
(軍拡目的は防衛から海洋国家覇権へ)と指摘した。③EUの対中国武器輸出再
開に日本は明確に反対を表明し、④さらに町村外相はNYの講演で、台湾は日本
の防衛範囲に入ると明言した。従来は曖昧に定義して「防衛範囲」だが、こうし
た日本の姿勢の変化は(a)中国の軍拡と装備の近代化(b)ミサイルを日本を
射程としている(c)靖国問題で露骨な干渉をし、(e)中国原潜は白昼堂々と
日本領海を侵犯し、(d)ガス田を一方的に開発し、(f)最近は反日デモで暴
力行為におよんだなどが原因である。
台湾政治は連戦、宋楚諭訪中が続いたが、台湾の62%が賛成としたのは「行
って話し合う」ことに意義ありと認めただけで、決して統一ではない。
政府間の対話チャンネルが存在しないで状況なのに台湾企業が1000億ドル
も投資している現状は不都合が多くなってきている。
しかし連戦訪中では国民党は台湾の主権に触れず「中華民族万歳」と言って帰
ってきたため、連戦に失望、直後の国民代表大会選挙は与党圧勝となった。
同時に宋訪中も成果が上がらず、かえって宋帰国後、親民党から国会議員が脱
党し国民党へ走り出した。
台湾国会は2007年改選で定数が半減、小選挙区制が導入されるため、宋楚
諭氏の政党は激減してゆく運命だろう。
それでも現在の政局で陳水扁政権は、宋楚諭と合意したが、この目的は米国か
らの武器購入予算を国会で成立させんがためである。
かように見てくれば、日華断行以来33年、冷戦構造はなくなり、台湾は民主
化し、日本が経済大国から政治大国を目指し、改憲が日程にのぼっている。
これほど基本構造が変化し、日米安保強化を謳っている以上、いまのように日
台間に情報の交換制度もない、という異常な「72年体制」は見直されるべきで
はないか?
本来なら国交正常化が望ましいが、前段階として日本も「台湾関係法」が必要
ではないか、と許世楷代表は熱弁を振るった。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成17年(2005年)6月15日(水曜日)第1153号
日本と台湾の「72年体制」見直しを期待
冷戦以後の基本構造激変に対応すべき、と許世楷大使が熱弁
台湾大使に相当する「台北駐日経済文化代表処」代表の許世楷氏が、13日夕
、都内で講演し、日本に72年体制の見直し期待を語った。
72年体制?
日華断交以後の日本と台湾の関係のことである。
当時、台湾行政院院長(首相)だった蒋経国は「断腸の思い」と心情を『文藝
春秋』に綴った。
まず許代表は台湾にとっての三つの”変数”として米国と中国、日本をあげた。
米国は①超大国であり、ソ連崩壊後は唯一の大国②しかも「台湾関係法」を維持
し、台湾への武器供与と、96年ミサイル危機に際しての空母派遣のように時に
台湾防衛のためには出兵もする③社会的価値観(自由民主人権自由貿易)を共有
しており、これを基礎にした政治体制が共通している。
一方、中国は①アジアの大国であり、過去16年間は国防費を二桁の拡大。公
表300億ドルだが、米国筋は中国の軍事費を900億ドルと見積もっている②
武力によってでも台湾を併合すると公言し、実際に700基ものミサイルを台湾
向けに実戦配備している③三月には「反国家分裂法」を制定し④社会の基本的価
値観が日本、米国、台湾と異なって一党独裁政治である。
さて日本は①新防衛大綱で戦後初めて「中国の軍事的脅威」という文言を使っ
たうえ、②米国との”2+2会談”では「共通戦略目標」を設定して(イ)台湾
海峡の平和維持に日米は重大な関心をもち(ロ)中国の軍事力には透明性がない
(軍拡目的は防衛から海洋国家覇権へ)と指摘した。③EUの対中国武器輸出再
開に日本は明確に反対を表明し、④さらに町村外相はNYの講演で、台湾は日本
の防衛範囲に入ると明言した。従来は曖昧に定義して「防衛範囲」だが、こうし
た日本の姿勢の変化は(a)中国の軍拡と装備の近代化(b)ミサイルを日本を
射程としている(c)靖国問題で露骨な干渉をし、(e)中国原潜は白昼堂々と
日本領海を侵犯し、(d)ガス田を一方的に開発し、(f)最近は反日デモで暴
力行為におよんだなどが原因である。
台湾政治は連戦、宋楚諭訪中が続いたが、台湾の62%が賛成としたのは「行
って話し合う」ことに意義ありと認めただけで、決して統一ではない。
政府間の対話チャンネルが存在しないで状況なのに台湾企業が1000億ドル
も投資している現状は不都合が多くなってきている。
しかし連戦訪中では国民党は台湾の主権に触れず「中華民族万歳」と言って帰
ってきたため、連戦に失望、直後の国民代表大会選挙は与党圧勝となった。
同時に宋訪中も成果が上がらず、かえって宋帰国後、親民党から国会議員が脱
党し国民党へ走り出した。
台湾国会は2007年改選で定数が半減、小選挙区制が導入されるため、宋楚
諭氏の政党は激減してゆく運命だろう。
それでも現在の政局で陳水扁政権は、宋楚諭と合意したが、この目的は米国か
らの武器購入予算を国会で成立させんがためである。
かように見てくれば、日華断行以来33年、冷戦構造はなくなり、台湾は民主
化し、日本が経済大国から政治大国を目指し、改憲が日程にのぼっている。
これほど基本構造が変化し、日米安保強化を謳っている以上、いまのように日
台間に情報の交換制度もない、という異常な「72年体制」は見直されるべきで
はないか?
本来なら国交正常化が望ましいが、前段階として日本も「台湾関係法」が必要
ではないか、と許世楷代表は熱弁を振るった。
これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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