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ドイツがヒトラーに責任転嫁にできた訳

投稿者: suruganoturutarou 投稿日時: 2005/06/11 00:41 投稿番号: [36482 / 66577]



ヒトラーの略歴とドイツが彼に責任転嫁にできたわけ

ドイツの「過去との決別」は、表向き、じつにすっきりしていた。

ヒトラーは、オーストリアの田舎町で下級税関吏の家に生まれ、24歳の時ドイツに移った。
軍隊を志願し、第一次世界大戦で勇敢さを示したが、伍長どまりだった。
ドイツが大戦に敗れた後、ヒトラーは右翼グループに加わり、やがてリーダーとなって組織を急激に発展させた。
それがナチ党(国家社会主義ドイツ労働者党)だった。

天才的な演説や、たくみなプロパガンダ、敵対者への脅しやテロ攻撃など、あらゆる方法を使い、ヴァイマール共和国の議会制民主主義を濫用し、ついには首相にまでなった。
野望はそれにとどまらず「総統」というポストを新設して、自分がそれにおさまり、軍も支配下においた。
政治権力者としての首相、国家権威の体現者としての大統領、軍トップとしての最高司令官を独りでになう独裁者であった。

第二次世界大戦で敗れたドイツは、ヒトラーを絶対的な悪役にして、あっさり責任を押しつけた。
ヒトラーは終戦直前に自殺していたから、裁判にかける必要もなかった。
外国生まれの成り上がり者であり、ドイツには遺族や親族もいなかった。
ドイツ最後の皇帝、ヴィルヘルム二世のひ孫は健在で、いまでも大衆メディアでたびたび取り上げられ、イギリス王室や日本の皇室ほどではないにしろ、憧れの対象ともなっている。

もしヒトラーが、皇室の血筋をひくなど、ドイツ名門の出身で、
本人や一族も戦後生き残っていたら、こうした割り切り方は難しかっただろう。


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