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日中外相会談は日本の完敗

投稿者: zisenn 投稿日時: 2005/04/18 00:24 投稿番号: [30213 / 66577]
  日中外相会談は日本側の完敗である。論点をはぐらかされ中国の謝罪を引き出せなかったばかりか、中国側に都合の良い提案を日本側からしてしまい、全ての点において日本の完敗である。


  今回の外相会談において、町村外相は反日デモの破壊行為に対する謝罪と賠償を要求した。しかし李外相は反日デモが日本の歴史問題に起因することを理由に、逆に日本側に責任を押し付けた。
  重要なポイントは「反日デモそのもの」と「デモに便乗した破壊行為」を区別することにある。「破壊行為」に対する日本側の非難に対して、中国外相は論点を「反日デモ」にすり替え責任を日本に転嫁してきた。
  町村外相は中国側の「論点のすり替え」を指摘し、中国政府の不公正な外交姿勢を糾弾するべきであった。外交において相手側の非を指摘せずに黙っているということは、相手の主張を認めることと同じである。明らかに中国が間違っていることについて会談で反論できなかった時点で町村外相の敗北である。


  その上、町村外相は会談で日中共同歴史研究を提案し、李外相はこれに賛同した。これでは中国の思うつぼである。
  中国に是正させるべきなのは子供に教えている侵略の事実関係そのものではない。重要なポイントは、中国政府が「日本軍侵略の事実」をどのような意図で、どのような文脈で子供たちに教えているのか?ということである。中国政府は子供たちに愛国心(国民意識)を植え付けるための道具として日本の侵略を教えている。このことに問題の本質がある。

  反日デモに参加しているのが若者ばかりなのはなぜか?それは彼らが反日感情を基盤として国民意識(民族意識)を政府に植え付けられたことが背景にある。だからこそ中国政府は意図的に戦後日本の経済協力については中国国民に教えなかったのである。日本が中国の発展に貢献した事実は、中国人に愛国心を植え付ける上で都合が悪かったからである。
  その結果として若い中国人にとっては、愛国心と反日はコインの裏表のようなものであり、それゆえ今回のような反日暴動が日本の援助で育った若年世代であるにもかかわらず起こるのである。

  中国政府が子供たちに教えている日本軍の侵略は、例え誇張はあったとしても歴史的事実である。問題なのは、それが植民地主義や帝国主義の否定といった普遍的な価値観に基づいて教えられているのではなく、反日感情の共有を基盤にして子供たちの愛国心を鼓舞するための手段として中国の教育で教えられていることにある。

  中国歴史教育の目的である「愛国心の形成」にとって悪役日本は不可欠であり、そのため悪役日本にそぐわない戦後日本の経済援助や平和憲法については意図的に子供たちに教えない。
  このような文脈の中で「日本軍の侵略」の事実を子供に教えていることこそが真の問題点なのである。教えている歴史的事実そのものが問題なのではない。この中国政府の教育方針を変えない限り、いくら日中歴史共同研究をしても反日暴動が頻発する自体は一向に解決されず、むしろ中国の愛国主義教育に都合良く利用されるだけだろう。


  日本の町村外相は何が論点なのかが分かっていない。何が重要なポイントなのかが理解できてない。一方、中国の李外相は全ての問題点を十二分に理解した上で、確信犯的に論点をはぐらかし日本に責任を転嫁してきている。

  歴史的に日本のトップは常にお飾りであり、実質的な意思決定は周囲の補佐役が担ってきた。それに対して中国は常にトップダウンであり、組織のトップには意思決定が出来るだけの能力がある人物が就任する。
  従って日中の外相が一対一で会談をすれば中国に有利であることは自明ではあったが、これだけ国益を損なうような事態では日本政府も何か対策を考えるべきではないだろうか。

  とにかく、問題点を把握して相手に反論する能力のない人は、いくら日本でも非常時に重要なポストには就かないほうが良い。



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