>軍事発展はなんで日本の脅威になる
投稿者: kee_tarou 投稿日時: 2005/02/03 05:12 投稿番号: [23203 / 66577]
中国の最近の領土問題、例えば、南沙諸島や尖閣諸島の問題を中国の国内法から正当化しようとする中国人の書込みを時々みる。
この見地は、中共政府からすれば、しごく自然な事であろう。
その理由は、
中国人は自国文化に対する優越感から、優れた中国の文化を遅れた異民族に浸透させ、文化的に同化し、中国的生活圏を拡大せることが中国人の使命である、という中華思想を現在でも有しているからだ。
これは、1987年4月3日の『解放軍報』に徐光裕の「合理的な三次元的戦略国境を追求する」という論文にも現れている。
[徐光裕「合理的な三次元的戦略国境を追求する」(『解放軍報』3 April 1987)p168-172]
その趣旨は、
「戦略国境は国家と民族の生存空間であり、 戦略国境を追求することは国家の安全と発展を保証する上で極めて重要である。 また、 国境は総合的国力の変化にともない戦略的国境線の範囲は変動するものであり、 過去、 ソ連やアメリカは軍事力を中核として地理的国境をはるかに越えた勢力圏を拡大してきた。 陸地、 海洋、 宇宙空間から深海に至るこれら三次元的空間は安全空間、 生存空間、 科学技術空間、 経済活動空間として中国の安全と順調な発展を保証する戦略的国境の広がりを示すもので、 国益はその拡張された勢力圏の前線まで拡大されており、 戦略的には国境線の拡大を意味する」
と言う内容であり、現在の中共政府の海洋における領土問題を見た時、まさに上記の戦略を踏襲しているものと思われる。
この趣旨から言えば、中国は常に国境線の拡大を意図している訳であるから、海洋国家的な方向性を希求し始めた中国政府は、これから多くの国々と領土問題でもめていく事が予想される。
アメリカがフィリピンから撤退するとフィリピンが領有を主張していた南沙群島のミスチーフ環礁に漁船待避所を建設するなど、アメリカの軍事プレゼンスに呼応して領土拡張を進めている。
中国が石油輸入国となった現在、中東等から運ばれてくる船舶の安全を確保する為のシーレーンの構築をしつつある。例えば、ホルムズ海峡からマラッカ海峡を通過する航路は、日本のシーレーンともオーバーラップをする。中国が一番恐れるのは、一朝有事になった場合、例えばアメリカが海上封鎖をして中国に対する原油の供給をストップされた場合であろう。最近の中国の原油備蓄増加は、今まで30日分であったものを3倍の90日分にまで増加させる計画をしていることからも理解出来る。
有事になった際の中国の一番の弱点はエネルギー問題なのである。
その場合、中国側もシーレーンの確保、保護を名目に外洋に軍事艦船を派遣してくると予想される。しかし、兵站部を外洋に伸ばし膨大なシーレーンを限られたエネルギーで確保するのは至難の業であろう。
エネルギー問題以外で中国が恐れるのは、強固な日米同盟である。その為、中国は、
1.常に戦争責任問題で日本の大国化の阻止をし
2.アジアにおける反日世論を高め日本のアジアにおける影響力を低下させ
3.日米の分断を図る
という方針をとっている。
しかし、現在の中国国内の電力不足、エネルギー不足を補う事も含めてアジア各地で領土問題を引き起こしていることは、「反日世論」ではなくアジアにおける「反中世論」を呼び起こす矛盾となる。これは中国のプレゼンスを相対的に低下させる事になるであろう。「戦略的には国境線の拡大を意味する」という方針をとり続ける以上、中国は、周辺諸国と常にトラブルを起こす覇権主義的な国であるという認識をされる。
また、「日本の大国化の阻止」に関して、
中国が領土問題や外洋にシーレーンを伸ばしてきたその事実に対応して中国に対する日本の防衛のウェイトが大きくなってきたのは皮肉な事である。
「戦略的には国境線の拡大を意味する」という、21世紀になっても19世紀の植民地主義的な領土拡大思想と大国意識を有している戦略方針には必ず破綻が来るように思う。
この見地は、中共政府からすれば、しごく自然な事であろう。
その理由は、
中国人は自国文化に対する優越感から、優れた中国の文化を遅れた異民族に浸透させ、文化的に同化し、中国的生活圏を拡大せることが中国人の使命である、という中華思想を現在でも有しているからだ。
これは、1987年4月3日の『解放軍報』に徐光裕の「合理的な三次元的戦略国境を追求する」という論文にも現れている。
[徐光裕「合理的な三次元的戦略国境を追求する」(『解放軍報』3 April 1987)p168-172]
その趣旨は、
「戦略国境は国家と民族の生存空間であり、 戦略国境を追求することは国家の安全と発展を保証する上で極めて重要である。 また、 国境は総合的国力の変化にともない戦略的国境線の範囲は変動するものであり、 過去、 ソ連やアメリカは軍事力を中核として地理的国境をはるかに越えた勢力圏を拡大してきた。 陸地、 海洋、 宇宙空間から深海に至るこれら三次元的空間は安全空間、 生存空間、 科学技術空間、 経済活動空間として中国の安全と順調な発展を保証する戦略的国境の広がりを示すもので、 国益はその拡張された勢力圏の前線まで拡大されており、 戦略的には国境線の拡大を意味する」
と言う内容であり、現在の中共政府の海洋における領土問題を見た時、まさに上記の戦略を踏襲しているものと思われる。
この趣旨から言えば、中国は常に国境線の拡大を意図している訳であるから、海洋国家的な方向性を希求し始めた中国政府は、これから多くの国々と領土問題でもめていく事が予想される。
アメリカがフィリピンから撤退するとフィリピンが領有を主張していた南沙群島のミスチーフ環礁に漁船待避所を建設するなど、アメリカの軍事プレゼンスに呼応して領土拡張を進めている。
中国が石油輸入国となった現在、中東等から運ばれてくる船舶の安全を確保する為のシーレーンの構築をしつつある。例えば、ホルムズ海峡からマラッカ海峡を通過する航路は、日本のシーレーンともオーバーラップをする。中国が一番恐れるのは、一朝有事になった場合、例えばアメリカが海上封鎖をして中国に対する原油の供給をストップされた場合であろう。最近の中国の原油備蓄増加は、今まで30日分であったものを3倍の90日分にまで増加させる計画をしていることからも理解出来る。
有事になった際の中国の一番の弱点はエネルギー問題なのである。
その場合、中国側もシーレーンの確保、保護を名目に外洋に軍事艦船を派遣してくると予想される。しかし、兵站部を外洋に伸ばし膨大なシーレーンを限られたエネルギーで確保するのは至難の業であろう。
エネルギー問題以外で中国が恐れるのは、強固な日米同盟である。その為、中国は、
1.常に戦争責任問題で日本の大国化の阻止をし
2.アジアにおける反日世論を高め日本のアジアにおける影響力を低下させ
3.日米の分断を図る
という方針をとっている。
しかし、現在の中国国内の電力不足、エネルギー不足を補う事も含めてアジア各地で領土問題を引き起こしていることは、「反日世論」ではなくアジアにおける「反中世論」を呼び起こす矛盾となる。これは中国のプレゼンスを相対的に低下させる事になるであろう。「戦略的には国境線の拡大を意味する」という方針をとり続ける以上、中国は、周辺諸国と常にトラブルを起こす覇権主義的な国であるという認識をされる。
また、「日本の大国化の阻止」に関して、
中国が領土問題や外洋にシーレーンを伸ばしてきたその事実に対応して中国に対する日本の防衛のウェイトが大きくなってきたのは皮肉な事である。
「戦略的には国境線の拡大を意味する」という、21世紀になっても19世紀の植民地主義的な領土拡大思想と大国意識を有している戦略方針には必ず破綻が来るように思う。
これは メッセージ 23201 (onlyabird さん)への返信です.
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