アフリカに経済攻勢かける中国 Ⅰ
投稿者: suruganoturutarou 投稿日時: 2005/11/07 21:02 投稿番号: [230 / 364]
http://web.sfc.keio.ac.jp/~kgw/Lecture/SFC/Comparative_Systems/2005/special_lecture/diplo01.pdf
『 アフリカに経済攻勢かける中国 』
ジャン=クリストフ・セルヴァン(ジャーナリスト)
訳・清水眞理子
2004 年12 月初め、アンゴラのドス・サントス大統領と面会した中国政府関係
者は、いささか困惑していた。その数日前に、イギリスの市民団体、グローバ
ル・ウィットネスが、中国輸出入銀行による20 億ドルの対アンゴラ融資が横領
されているおそれがあると公に示唆していたからだ。公式には、この20 億ドル
は、30 年におよぶ内戦で破壊されたインフラ(電力、鉄道、庁舎)の復興のた
めのものである。中国はその見返りに日量1 万バレルの石油を受け取ることに
なっていた。ところが、この20 億ドルの一部は、2006 年に予定されている総選
挙に向け、政府の宣伝活動の資金として使われていた。そして同月9 日、中国
の圧力により、外交関係者の間でつとに有名であった口利き役のヴァン・ドゥ
ーネンが、官房長官の職を追われることになる。
揺れ動く時代の中で、かくして中国は、内政不干渉という対アフリカ貿易の
長年の基本的原則から逸脱した。腐敗国家として悪名高いアンゴラに対する融
資者サイドの圧力があったのだろうが、少しばかりモラルが考慮されたところ
で、中国・アフリカ間のビジネスがフル回転をやめることはない。
中国は独立を達成したアンゴラを親ソ連とみて国交を断絶していたが、それ
から30 年後に当初の誤りを大きく修正した。この旧ポルトガル植民地は今や石
油の25 %を中国に輸出するようになり、アフリカ大陸で第2 位の貿易相手国と
なった。アンゴラ政府は北京へ直行便を飛ばすことすら考えている。アジアの
幹部クラスのビジネスマンを迎え入れるために、首都ルアンダで中華街建設を
促進することも検討されているようだ。
問題の融資は貸付期間17 年、年利1.5 %という条件で供与されており、短期
的には中国に不利に働く可能性もあった。とはいえ、アンゴラ復興という、
うまみのある市場の大部分は、中国企業の手に落ちた。このことは国民に不安を
引き起こした。「契約の文言によれば、融資額の30 %は国内企業に回されなくて
はならないが、それは70 %はそうしなくてもとよいということだ。建設部門は
アンゴラ人が職を見つけられる数少ない部門だというのに」と独立系エコノミ
ストのジョゼ・セルケイラは言う(1)。
(アフリカに経済攻勢かける中国 Ⅱ へ続く)
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