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よくある事

投稿者: horse_224 投稿日時: 2003/11/05 17:42 投稿番号: [706 / 16409]
以下、台湾でよくある事。

10月28日自由新報より
<元請首吊り自殺、台北市工事費未払い>
  あらかた新聞には書いてあるのですが、ざっと概要を書きますと、「円山ホテルの前にある中山橋(日本時代に作られた橋)の解体を請け負った解体業者が、施工が終了したにも拘らず、追加工事部分の代金支払いが遅れていたため、(恐らく)借金苦で自殺した。」

  よくある事とは、自殺ではなく追加工事に関わるトラブルのことです。   ゼネコンなど大規模な会社は、契約時の交渉などによってそれなりの対策を採っていたり、また資金力も豊富なので、仮に発生してもあまり大きな問題にはなりません。

  しかし、哀れなのは建設業界の不景気で仕事がなかなか取れず、またそれ故にキャッシュフローなどに問題を抱えている中小の施工業者です。   今回の件、たまたま元請の社長の自殺という事件があったので、大きく報道されておりますが、施主側(ここでは市政府)のどんぶり勘定による予算組みによって発生する問題は、あきれるくらいたくさん発生しております。

  斯く言う我社も、これまで4度似たような目に遭っております。   国営企業、国立大学、大型百貨店、高層ビル(BOT)など普通であれば、支払い面に関しては安心して施工できるはずの物件が、施主側の一方的な設計変更や追加工事によって、支払い面に支障を来たすという結果になっているのです。

  パターンとしては、単純に追加部分の支払い遅延という場合と、追加部分も含めた全工程をひとつの工程と見なす為、全体の工事代金の支払いが遅れる場合の2つが有ります。  

  特に、国の仕事の場合はざっと思いつくだけでも「設計変更→費用算出→予算申請→予算審議委員会→認可後元来の契約期限によって支払い。」となり、非常に長期の時間を要することになります。   また、予算策定において、あくまで政府側の一方的な算出に基づくので、実際の施工費用よりは下回るケースが殆どです。  

  今回の中山橋の件などは、市長や政権の交代の問題なども絡んでいるので、より話が複雑になっております。   計画→変更→据え置き→再計画→変更→据え置きといった按配です。  

  またこの橋については、以前、市政府が大幅な予算の削減を行った為に、施工計画、現場事務所など全て準備していたゼネコンが手を引いたという経緯もあります。   それほど無理な予算組みをしていた上に、追加工事費用の支払いが遅らされ、(予測ですが)実際の施工費用よりもかなり低い線で、予算が算出された日には、余程懐に余裕のある会社でない限りは、コケてしまいます。(思うに、やばいところからも金を借りていたのではないでしょうか。)

  幸い我社は一度行政院公共工程委員会に訴えたのみで、何とかやりくりしておりますが、所詮同委員会も国の機関なので、満足の行く結果が得られることは極めてまれです。(うちは申請金額の3分の1程度が認められました。)

  このような問題は台湾に限ったことではないと思いますが、現地の業者にしてこれですから、日本から来られる方は、余程に注意をしてかかる必要があります。
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